介護職以外の人こそ押さえたい介護の資格と知識
2025年には国民の4人に1人が75歳以上の後期高齢者となる時代を迎える日本。もはや誰もが介護とは無縁ではいられません。介護や医療・看護職以外の職業に就いている人でも知っておきたい、介護の資格・知識をご紹介します。
その1. 認知症を理解し、寄り添う「認知症サポーター」
高齢化に伴い、年々増加の一途をたどる認知症患者数。認知症はけっして他人事ではなく、より多くの国民が認知症を理解し、支え合う…そんな環境づくりが求められています。そこで、認知症について正しい知識を身につけ、認知症を抱える人との接し方を学ぶ機会が設けられるようになりました。それが「認知症サポーター養成講座」です。
認知症サポーターとは、地域でおこなわれる講座を修了した人に与えられる名称。特定の職に就くために必要な「資格」ではありませんが、学んだ知識を周囲に広めたり、認知症を抱える人を支えたり…といった役割が期待されています。
その2. 障害を持つ人を支える「サービス介助士」
障害を抱える人が困っている場面に遭遇し、どうやって手を差し伸べたらいいのかわからずにとまどってしまった経験はありませんか?サービス介助士は、障害者や高齢者に対する介助技術や知識、声かけの方法などを学ぶ、いわば介助のプロフェッショナル。特に、駅や空港といった交通機関、デパートといった業界から熱い視線が注がれている資格です。資格には、在宅試験のみで取得できる「准サービス介助士」と、12時間の実技教習を受け、検定試験に合格すると取得できる「サービス介助士」があります。
接客業などで、高齢者や障害を持つ人を接客する機会があるのなら、特に取得しておきたいですね。
誰もが介護の知識を持つ時代へ
認知症を理解し、接し方を学んでおく。障害を持つ人の介助方法を知り、いざというときに助けられるよう心の準備をしておく…。ますます高齢化が進むこれからの社会では、介護職以外の人こそ介護について学ぶことが必要なのかもしれません。介護に関する資格や知識を身につけ、困っている人がいたら手を差し伸べられるよう、思いやりの心を持って今後に備えたいものですね。
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この記事の寄稿者
シノヅカヨーコ
家事が嫌いなぐうたら主婦。25年2月生まれのムスメと夫の三人暮らしです。 子育てをしながら育児や暮らしにまつわる話題を中心にライターとして執筆活動をしています。