「老老介護」が問題視されているのは人間だけじゃない
人間だけでなく、高齢者が高齢ペットの世話をするのもまた一種の老老介護。長寿命化している最近の犬や猫の平均寿命は15歳程度。10歳以上過ぎれば人間で言う高齢者ですから、介護を必要とするペットも少なくありません。高齢者とペットと言うと縁側でおばあちゃんが猫を膝にのせて…なんて微笑ましい絵も浮かんできますが、現実はけっこう厳しいようです。出典:http://www.nikkei.com/
一人暮らしの高齢者にとって「それでもペットは心のよりどころ」
1人暮らしの長谷川さん(71歳)は愛犬の最期を自宅で看取りました。亡くなった時に15歳だった愛犬は、人間年齢に換算すると長谷川さんより高齢。排せつの介護や移動介助に追われる最後の数年間は、「もう限界だ」と思い続けていたそうです。ラブラドールと言う大型犬種だったこともあり、高齢の長谷川さんにとっては精神面だけでなく肉体的にもかなりつらい日々でした。ですが心のよりどころを求めずにはいられなかった長谷川さんは、再び犬を飼い始めています。前と同じく大型犬のラブラドール。10年後にはまた犬の介護が始まる、もちろんそれもわかっています。
出典:http://www.nikkei.com/
「まさかこんなに長生きするとは」。高齢ペットの行く末は?
そろって老人ホームに入る事になった70代80代の高齢ご夫婦。20年間飼った猫をどうするか、さんざん考えた末にペットホームに預けることにしました。猫と一緒に入れる老人ホームが見つからない、家族にも頼めない、苦渋の決断だったそうです。最近寿命が延びてきたとは言えさすがに20歳の猫は超高齢。人間で言うと100歳近くです。まさかホームに預けるまで長生きするとは、20年前に予想できなかったのも無理ありません。
出典:http://www.nikkei.com/
ペットを飼う前に考えておきたいこと
ペットが高齢になると、飼い主の生活も今まで通りにはいかなくなります。専用の補助具を使って1日何回も排せつを手伝い、ペットを手押しカートで散歩させる。病院やリハビリにも定期的に通わないといけません。どれも、自分自身体力が落ちてきている高齢者にとってはかなりの負担です。「それでも最後まで見届けたい」。
そう考える飼い主も多いですが、人同士でも老老介護で問題になるのは介護者側に限界がきて最終的に共倒れになること。自分の健康状態を考えれば、ペットホームに預けるという選択をすることもできます。若い人でも、「今は自分が面倒を見れても、何年後かはわからない」と亡くなった親のペットをホームに預ける人はいるそうです。ペットを飼う時は、自分の老後と合わせてペットの老後も考えておく必要があるようですね。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。