お正月と言えばお餅!ですが…
12月と言えばクリスマス、そして月が替わればお正月とこの時期はイベントも盛りだくさん。 介護施設内でもお神酒が振舞われたりお祝い膳が出たり、いつもと違うにぎやかな雰囲気を楽しみにしている高齢者の方も多いことでしょう。そして、日本のお正月と言えば…やっぱりお餅ですね。出典:http://sankei.jp.msn.com/
「高齢者とお餅」の事故はなかなか減らない!
金網で焼かれてぷっくり膨らんだお餅、熱々の雑煮の中で白菜に絡みついたお餅、そして正月明けにはぜんざいに生まれ変わる鏡餅。お正月を楽しむなら外せないお餅ですが、残念ながら高齢者とは大変相性が悪いようです。 毎年この時期になると高齢者がお餅をのどに詰まらせ救急搬送される事故がありますね。
事故が起こる原因は、本人の咀嚼力の低下だけでなく、介護者の注意不足や知識不足の場合もあります。お正月が来る前に、基本的な注意点と対処法を覚えておきましょう。
出典:http://sankei.jp.msn.com/
まずはお餅を詰まらせないこと!
こういった事故は、この4年間で600件報告されています。 その半数が年末年始に集中しており、やはりほとんどが60歳以上の高齢者。もっとも、極端に咀嚼力が低下している高齢者は最初からお餅にチャレンジしませんし、周りもさせません。つまり、本人も介護者もあまり注意を払っていないまだ咀嚼力や嚥下力がそれほど低下していない方が要注意なわけですね。 高齢者にお餅を楽しんでもらうために、周りは以下の点に気を付けましょう。
1人で食事を取れる方でも、この時ばかりは目を離さないようにしてください。万が一のどに詰まった場合でも近くにいればすぐに気が付き素早く対処できます。
出典:http://sankei.jp.msn.com/
お餅が詰まってしまったら?
1.まずは咳をさせ、お餅を吐き出しやすくさせます2.手のひらで肩甲骨の真ん中あたりを叩く『背部殴打法(ハイムリック法)』でお餅を除去する方法を試してください
また、応急措置用の吸引ノズルが使用可能な環境であればこれを使うこともできます。
出典:http://eonet.jp/
とにかく高齢者の救命が最優先!
6分で意識不明に陥り、そのあとも後遺症が残る可能性が高いお餅による窒息事故。 現場での応急処置も大切ですが、自分達だけでなんとかしようとは思わず救命を最優先に考えてください。 施設内の場合は医療スタッフへの報告はもちろん、それ以外の場所で応急処置がうまくかない時は速やかに救急車を要請しましょう。出典:http://acls.jp/
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。