老いていくということ、死ぬということ
核家族化が進む中、自分の親や今の高齢者が「老いていくということ」、「死ぬということ」に、私たちはきちんと向き合えているのでしょうか?
親や、お世話になった先生や尊敬の念を抱いている先輩諸氏に関しては、若い時・元気に活躍していた時のイメージのままのことも多いもの。しばらく会わずにいて再会した時、見た目や振る舞い、言動の変化に戸惑い、どうしていいのかわからなくなることもあります。
自分の親など身近な人に関しては、同じ話を何度もしたり、家の中でつまずくといった変化が気になる瞬間も出てきます。ですが、そういった些細な変化に気づいても、見なかったこと・なかったことにしているかもしれません。
募る不安に追いつかない感情
理解したつもりでも、感情がついていかないこともあります。見たくないものや心が否定したことは、無意識に感情に沿うように解釈をして心の整理をしてしまいます。親や尊敬する方について、【老いていく】という現実を受け入れられず、できないことを病気や人間関係に結び付けて、無理に納得させているようなことはないでしょうか?
たしかにそれは、【いつか起こるかもしれないこと】なのかもしれません。わかってはいるけれど、心のどこかで不安を覚えながらも、「今」ではないことを祈りつつ、とりあえず何もなければいい、そして、できればその日は来ないでほしいと、考えないように、見ないように過ごしているのかもしれません。
いざというときに…
でもそれは、いざという時の対処が遅れることになり、
「あの時、考えていれば、なんとかしていれば」
といった、後悔につながることになるかもしれません。
<続く>
この寄稿文は全3回の連載です。
この記事は、doppo の内容をアレンジしてお送りしています
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この記事の寄稿者
佐久間 理央
POLE・STAR株式会社ディレクター
大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。