「昔は良かったなあ・・・」
ちょっとステレオタイプな見方かもしれませんが、こうお思いのかたは多い。まだ体も自由に動き、行きたい所に行って好きな物を食べて、たくさんの友人や仕事仲間に囲まれていた昔。まだまだ元気な高齢者のかたでも、やはり若い頃を思い出してため息をつくことがあるかもしれません。そこで今回はもっともっと昔にさかのぼって、江戸時代の高齢者の暮らしぶりをのぞいてみましょう。
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高齢者の仲間入り=「老入(おいれ)」は新しい人生の幕開け!
日本の歴史の中でも約250年間もの長い間、泰平の世を築いていた江戸時代。町人、いわゆる一般市民はとてもパワフルでした。平均寿命は30歳前後とされていますが、これは現代の50000倍も高かった新生児の死亡率のせい。実際はみなさんもっと長生きされたみたいです。この時代、現役を引退した高齢者は趣味や興味のある学問にひたすら没頭!とにかく残りの人生楽しまなきゃ損!という考え方だったようです。
出典:http://www.tpa-kitatama.jp/
カルチャー教室の先生的存在だった!
現代では、若者の趣味と高齢者の趣味は全く別世界な事が多いですよね。 流行りの音楽やファッション、車やゲームは若者の趣味。そしてゲートボールや将棋は高齢者のもの。もちろん例外はありますが、趣味を通じて若者と高齢者が出会うことはあまりありません。ですが江戸時代の娯楽は唄や踊り、お茶や盆栽など種類も限られていました。そこで色んな世代の人が一緒になってその趣味に興じ、高齢者は若者の「先生」でもあったのです。
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何でも知ってる人生の先生だった!
そして昔は育児、生活の知恵、冠婚葬祭のしきたりなどもわからなければ近所のお年寄りに聞きに行くのが当たり前でした。 例えば、今なら離乳食の作り方が分からなくてもすぐにネットで検索できます。当時はもちろんそんなものありませんよね。ですから若者たちに自分の持つ知識を伝えるのは高齢者の役割であり、生き甲斐でもあったのです。そんな高齢者達を若者は尊敬し、頼りにしていました。昔の高齢者は、地域の中ではっきりとした役割を持ち、必要とされていたのです。
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高齢者が孤立しがちな現代では・・・
子供を育てるのも、病人や高齢者の面倒を見るのも、何でも地域ぐるみで協力していた江戸時代。 それに比べて今の時代は、高齢者は趣味や生活の中で同世代以外と触れ合う事も少なく、孤立しがちです。時代が変われば在り方も変わる、それは当然のことです。しかし、それでも私たちが江戸時代に習うことは結構あるかもしれませんね。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。