水虫ってどんな病気?
梅雨から夏の時期になると、ムズムズと足の指の間や付け根あたりがかゆくなることがあります。よく見ると、赤くなったり、プツプツと水疱ができていることも。これはいわゆる水虫。水虫は人の皮膚にカビが感染することで起こります。
高齢者の場合、老人ホームや入浴介護サービスなどでバスマットやタオルを経由して感染する場合もあります。高齢者が水虫にかかってしまうと、けがや大きな病気につながるので注意が必要です。
そこで今回は、高齢者の水虫でおこりうること、またその予防法をご紹介します。
転倒事故のもとにも
水虫にも様々な種類がありますが、その中でも高齢者にとって要注意なのが爪白癬(つめはくせん)。爪白癬にかかると爪が厚くなりすぎてしまったり、変形してしまったりします。そうすれば立ち歩きがしづらくなり、場合によっては転倒事故につながることも。このような症状に思い当たりがある方は、すぐに病院で診てもらうことが大切です。
糖尿病の人が水虫になると…
高齢者の中には、糖尿病患者も多くいらっしゃいます。糖尿病を患っている方はさらに注意が必要です。その理由は糖尿病足病変。これは足が感染症を起こしたときに、潰瘍や壊疽が起こるというもの。糖尿病患者はもともと免疫力が低下しているので、感染症にかかってしまうと重症化しやすいのです。場合によって、足を切断することになることもあります。
水虫は予防できる!
水虫はうつりやすい病気です。しかし、必要以上に恐れなくても大丈夫。日頃から足のケアをきちんとしていれば、予防できるんですよ。
まず、家族や同居している人たちが水虫であれば、すぐに治療してもらうようにしましょう。また爪白癬の場合、菌は高温多湿のジメジメした環境を好みます。お風呂上がりのマットの共有などは避け、足に触れるものをこまめに替えることで予防できるはずです。
水虫の菌が足に付着してから感染に至るまで24時間ほどだと言われているので、毎日の入浴が難しい方は足だけでも洗うようにすると、感染予防になります。足に水虫を患っている方が介護施設などに入居する場合は、個人用のスリッパを用意するなど、ほかの方への気遣いも大事ですね。
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この記事の寄稿者
レモン
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。