寄稿

父の介護を10年間。私のカイゴ回顧録 ~介護を終えて、思うこと [中編]

漠然と考えていた介護がいざ現実になると、私の生活も介護中心にまわるようになっていきました。

介護が始まると、何もかも今まで通りにならず、介護中心になっていく

生活が介護中心にまわり始める

我が家の場合、幸い母が介護をしていける状況であったので私一人での介護ではありませんでしたが、それでも介護しなければならない家族がいるとなれば、今までとは時間の使い方や仕事の仕方等、様々なことがこれまで通りにはいかなくなることが多くありました。

介護に関わる方々と方針を決めるための話し合いをしたり、手続きのために役所に行ったり、どのような終末を迎えるのかまで考えながらの生活がまわり始めます。

その時までは、「起きるかもしれない」問題として漠然ととらえていた介護ではありましたが、いざそれを行う必要が生じると、突然、昨日までと同じ日常ではなく、父の介護が中心の生活となってしまったのです。

時には家族と意見がぶつかることも...

時には母と意見の違いでぶつかることもありました。家族で介護や終末について何度も話し合ってきましたし、考えを共有してきたつもりでいましたが、その時の年齢や立場によって考えも変わってきます。また、いざという時には決心が揺らいだり、します。

母は、自分と同じ温度で私にも介護に向き合ってほしかったのかもしれませんが、私は適度な距離を置き、自分の生活との兼ね合いを考えながら、できることだけをするつもりでした。娘と妻という立場の違いも、介護の上では相容れない部分もありました。

私は父の介護が終わってからも続く人生を考え、最低限できることしかしない、ということを決めていたからです。

<続く>

この寄稿文は全3回の連載です。

  • ひとりを楽しむ、アラフォー・40代独身女性「ソロネーゼ」のWEBマガジン【doppo】
  • 介護が終わって考えること
  • POLE・STAR株式会社
  • この記事は、doppoの内容をアレンジしてお送りしています

    佐久間 理央

    この記事の寄稿者

    佐久間 理央

    POLE・STAR株式会社ディレクター
    大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
    私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
    主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。

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