介護離職を避ける知恵 - 親と自分の人生を大切にするために 介護離職のリスクとは?(後編)

doppo , 親の介護 , 介護離職 , 介護と仕事の両立 , 虐待 , 高齢者虐待 , 同居 , 孤立
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2016.09.28
介護離職のリスク

介護離職は金銭面に大きく影響する

介護離職によるリスクはお金にも及びます今までためてきた貯蓄があるからしばらくは大丈夫だと思うかもしれませんが、医療、介護に関わる費用だけではなく、食費、光熱費、住宅等のローン、保険料、交際費、税金交通費等々、と生活の様々な支払いにお金が必要です。

今までは会社を通して収めてきた健康保険も、厚生年金も、税金もすべて自分でまかなわなければなりません。目の前のことだけで、自分の老後まで考えが及ばないかもしれませんが、今まで会社も折半して負担していてくれた社会保障についても自分ですべて支払わなければならないのです。

それらが納付できなければ将来的に、自分自身の年金などの社会保障の額に影響が出てきます。親が生きているうちは親の年金があるかもしれませんが、介護が終わり、親が終末を迎えるとこの収入もなくなるのです。

病気のリスクも大きく増加

高齢になれば様々な病気のリスクも上がります。どのような病気になるか、高齢者特有の症状が出るかは誰にも分らないのです。

車いすがなければ移動ができなくなるかもしれないし、一人でトイレや入浴ができない状況になるかもしれません。認知症の症状が出るかもしれません。不安から徘徊をするかもしれません。高齢者の介護とはこのようなことが日常茶飯事になるのです。そして残念ながら改善されることは望めず、日々少しずつ、できないことが増えていくのです。

心身の余裕のなさが最悪の事態に繋がることも

毎日のことで、心身ともに余裕がなくなり、虐待になるケースもあります。虐待は身体だけではなく、精神的、金銭的なものなどもあるのです。

介護者している側が周りが見えなくなり、客観的に状況を把握できなくなったりします。あまりに余裕がなく介護している親に当たり散らしたり、親の財産すべてを抱え込んで、壮絶な兄弟姉妹と絶縁してしまうこともよく聞く話です。

親が元気なうちには想像もできない感情

親が元気のうちにはなかなか現実的な想像は難しく、「私は絶対に親を大事にする!」「私は大丈夫!」と思っているかもしれません。でも、自分に余裕がなく、介護だけをする生活になったとき、愛情が同情や憎しみに変わることもあるのです。

誰にでも起こる可能性がある

介護が始まると思いだけではどうにもできない、思いもよらないことが次々と出てきます。私は絶対に大丈夫と思わないでください。 誰にでも起こる可能性があることなのですから。

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    寄稿者

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    佐久間 理央

    POLE・STAR株式会社ディレクター
    大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
    私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
    主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。