認知症による徘徊で行方不明になった人は全国で1万人以上
2013年度の1年間で認知症による徘徊で行方不明になった高齢者は、警察庁の調査で1万人以上に上ることが分かりました。このうち150人ほどは2014年4月末時点でも所在が判明していません。ニュースでも報道されているように、徘徊の末、線路に飛び出してしまい悲しい事故につながっているケースもあります。
出典:認知症で保護、13人身元わからず 警察庁が初公表
徘徊かな?という人を見かけたら
声を掛ける時は、相手の視界に完全に入ってから認知症は文字通り認知機能が低下している状態です。きちんと視界に入ってから、ゆっくり優しく話すようにすることが大切です。急に「ちょっと!」などと言うのではなく、「こんにちは」等、普通の声掛けのほうが、認知症の方であってもそうでない方であっても適切です。
体力に自信のない人は無理をしない
認知症の方の場合、中には感情を抑えられず、暴れてしまう人もいます。
年を取っていても体は大人。助けようとしたあなたが怪我をしてはいけませんので、慌てて声を掛けようとせず、その人が進む方向に危ないものがないか、服装や持ち物などに変わった様子はないかを確認してください。
捜索願が出ているかも
近くの交番や警察署へ連絡をすると、その方の保護へとつなげられるかもしれません。見かけた時の様子や服装などを伝えましょう。
地域ごとに強化される対策
千葉県市川市の「市川市メール情報配信サービス」のように、届出があった行方不明者について地域の人にメールで情報を送り、早期発見に結び付けようという取り組みをしている地域もあります。お住まいの地域でも同様の取り組みがないか、市区のホームページなどで確認してみてはいかがでしょうか?出典:出典:徘徊高齢者の早期発見の取り組み
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この記事の寄稿者
横尾千歌
「介護のほんね」ディレクター。介護の用語や介護関連の仕事のこと、高齢者向けの住宅事情など、今まで縁遠かった人でも読みやすいよう図や絵とともに情報を発信します。