伊藤綾子さんは、日本のファッション界を牽引してきたファッションデザイナーだ。そして、80歳代の今も現役で新しい商品を生み出している。その伊藤さんが心血を注いで創ってきたのが、高齢者ための洋服だ。伊藤さんの波瀾万丈な人生を紹介しつつ、伊藤さんが作るPGファッションに込めた思いを紹介しよう。
山梨県生まれ。文化女子短大卒業後、研究所を経てフリーランスのデザイナーに。1995年、通産大臣賞受賞(通気性のすぐれたレインコートで)。『アヤコ年齢不問のPGファッション物語』(産経新聞出版)はじめ著書多数。
伊藤綾子さんの「哲学」
1970年代、当時大学新卒男子の初任給は10万円に満たないほど。そんな時代にファッションデザイナー伊藤綾子さんは、英国の高齢者の様子を視察するためヨーロッパに渡った。
「銀行から70万円程の費用を借り、5歳と2歳の息子を日本に残して命がけの決心で旅立ちました。当時の日本の高齢者は、グレーやベージュの衣服を着、控えめな生活をしていました。でも、英国のお婆ちゃんたちは小花模様の綺麗なワンピースを着、帽子を被って日常を過ごしていたのです」
帰国後、伊藤さんは新しいブランドを創設する。「人生を生きぬいてこられたお婆ちゃんには、「美しい」というより「可愛らしい」という言葉がぴったりだと私は考えました。そしてプリティ・グランドマザー(PrettyGrandmother=可愛いおばあちゃん)のPとGを取り、『PGブランド』を立ち上げたのです」
PGファッションのポリシーの柱は、
である。
そして横軸はこの3つだ。
「ファッションは、明るく元気に生きるためのものです。どんなに年をとっても、素敵な服を着て時には緊張感をもつことも大切。何を着ようかと好奇心も生まれますよね。洋服に限らず啓蒙啓発に繋がるでしょう」
2002年には、英国ロンドンのブルガリア大使館ホールで日英素人高齢者モデルによるPGブランドのファッションショーも開催。「日本女性のアイデンティティは確立している」と、このショーはヨーロッパやアメリカ、インドなどで大変な話題となった。
―『AYAKO年齢不問の会』の親睦会でもファッションショーを開催。伊藤さんの募集に応募した素人のお婆ちゃんモデルが大活躍する「年齢不問の会」各地でショーを開催
このショーをきっかけに『AYAKO年齢不問の会』が誕生する。
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