4万人の患者が存在する「若年性認知症」とは?
認知症とは「脳の器質的な変化により日常生活に支障が生じる程度にまで記憶機能及びその他の認知機能が低下(『とうきょう認知症なび』より)」した状態のこと。 これが18歳~65歳未満で発生した場合は「若年性認知症」と言われ65歳以上で発症する「老人性認知症」と区別されています。どちらも認知症の定義自体は同じですが、その原因や進行度においてはいくつか違いが見られるようです。若年性認知症の特徴を知り、自分や家族にどれくらいのリスクがあるのかチェックしてみましょう。
出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/
「若年性脳血管性型認知症」リスクをチェック!
脳卒中(くも膜下出血や脳梗塞)の後遺症で引き起こされる、別名「まだら認知症」。老人性認知症発症原因の20%と言う数字に比べ、若年性の場合は40%と比較的高くなっています。ですが、発生率(男性にやや多い)や症状(言語麻痺や運動麻痺などが出る事もある)は老人性認知症と共通しています。この脳血管性型認知症の原因である脳卒中は生活習慣病の一種。飲酒や喫煙、乱れた食生活、運動不足などに心当たりがある方はややリスクが高いと言えます。改善すべき生活習慣がないか今一度チェックしてみましょう。
出典:http://jyakunen.com/
「若年性アルツハイマー型認知症」リスクをチェック!
βアミロイドの蓄積で脳萎縮が起こり、発症する認知症がアルツハイマー型。老年性認知症の半数を占めるこのタイプも、若年性の場合少し発生率が低めです。また、個人差はありますが老年性よりも進行スピードが速いとされています。ですが、認知機能や身体機能の低下で日常生活に支障をきたし最終的には寝たきりになって死に至るという点は共通しています。発症に遺伝的な要因が深く関わっているとされるこのアルツハイマー型。ご家族にアルツハイマー型認知症の方がいる場合は、ややリスクが高いかもしれません。そして若年性の場合は特にその初期症状を「うつ病」と誤診されがちですから、ある程度症状が進んでからわかるケースが多いようです。
出典:http://jyakunen.com/
とにかく早期発見が大切
認知症の中でも「脳血管性型」「頭部外傷性型」「アルコール型」などは予防や治療も可能。また、原因が完全に解明されていない「アルツハイマー型」や「レビー小体型」でも早期発見によって認知症の進行を少しでも遅らせることはできます。そのためには日ごろから若年性認知症の自己チェックなどを行うこと。いざという時は家族の協力を得て、速やかに専門家に相談できるような体制を整えておくこと。そう言った心構えは必要になってきますね。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。