年間13万人が亡くなる脳血管疾患ってどんな病気?
一般には脳卒中という呼び名の方がなじみ深い脳血管疾患ですが、これは大まかに2つのタイプに分類することができます。脳血管疾患の症状は脳がダメージを受けた場所によって変わってきますから、このどちらのタイプかはあまり関係ありません。ですから同じ脳梗塞でも右半身がまひして言語障害が現れる人、バランス感覚が悪くなる人、著しく記憶障害が見られる人・・・と、症状の現れ方はさまざま。
そんな脳血管疾患は、ある日突然倒れてそのまま亡くなるケースも少なくない医療技術の進んだ現代でも恐ろしい病気の1つです。ですが、それと同時に『生活習慣を改善すれば、予防できる可能性がとても高い(「健保教会HP」より)』ともいわれています。
片足立ちで脳血管疾患リスクをチェックできる!?
愛媛大学が行った「健康な中高年(平均67歳)に片足立ちをしてもらってそのタイムを計測する」実験では、とても興味深いデータが得られました。片足立ちができる時間が20秒以内と短かかった人の3割の脳内に、すでに小さな病変(出血や梗塞)が生じていたのです。片足立ちができない=バランス感覚が悪いと言いかえることもできますね。ここではすでに軽度の脳血管疾患が進行し、それがバランス感覚に影響を与えていると推測されました。また、片足立ちを維持できる時間の短い人は、認知スコアも低い傾向にあったそうです。この認知機能の低下もまた、脳血管疾患の影響を否定することは出来ません。
つまり、片足立ちが20秒以上できるかどうかで、脳血管疾患リスクをチェックできるのです。
出典:http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/
片足立ちチェック、できなかった人は・・・?
さて、片足立ちしてみて20秒以上できなかった人はどのように予防すればいいのでしょうか。脳血管疾患は生活習慣病の1つ。一般的に生活習慣病の原因とされている運動不足や高カロリー、高塩分、喫煙や飲酒がそのリスクを高めます。
もし万が一脳血管疾患で倒れてしまったら、運良く一命を取り留めても再発の恐怖や、麻痺や言語障害などの後遺症と闘い続けなくてはいけません。ここで以前とは違う体の変化に戸惑い、うつ状態になる人も少なくありません。
片足立ちが20秒以上できなかった方だけでなく、何かと心当たりがある方は要注意。早めの生活習慣の改善を試みましょう。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。