「栄養士」と「管理栄養士」の違い、ご存知ですか?
名前の似ている栄養士と管理栄養士。どちらも栄養指導を行う専門的な仕事ですが、何が違うのかといえば、指導を行う相手の違いがそのひとつです。栄養士は主に健康な方に栄養指導や給食の管理を行います。対して管理栄養士は、健康な方に加え病気を持っている方への栄養指導や給食の管理を行います。
そして、老人ホームなど、提供する給食数が一定以上の施設や特別な栄養管理を必要とする施設には、必ず管理栄養士を配置する必要があるんです。
出典:http://careergarden.jp/
管理栄養士になる方法
管理栄養士になるには、大きく分けて2つの方法があります。ひとつは、大学、短大、専門学校などで栄養士の免許を取得したあと、定められた実務経験を積み、管理栄養士国家試験を受験する方法。最短でも5年かかり、働きながら管理栄養士取得の勉強をする必要があります。
もう1つは4年制の管理栄養士養成課程を修了すること。この課程は管理栄養士養成課程のある大学で学ぶことができます。この道だと、国家資格を受ける際に実務経験は問われません。課程の中で国家試験対策を行うため、こちらの方が合格率は高いようです。
管理栄養士はどこで活躍しているの?
管理栄養士が活躍しているところとしては、病院や福祉施設が多いようです。一方で、その専門性が求められ、行政施設や保育園での栄養管理、食品メーカーで商品開発にたずさわるなど、活躍の場が広がっています。また、大人数を相手にした講習会などを開くことがあるため、そこでの指導力も求められます。管理栄養士は責任の大きいやりがいのある仕事といえます。では、介護の現場では、管理栄養士は具体的にどのような活躍をしているのでしょうか。
介護施設にみる管理栄養士に期待される役割
2005年の介護保険改正により、介護施設では管理栄養士による栄養状態を管理することになりました。例えば、高齢者向けの食事を作ったとしても、噛む力、姿勢を保つ力、手足の機能など、ひとりひとり状態が違いますよね。そのため、管理栄養士は利用者それぞれの食事の様子を観察したり、介護スタッフと連携しながらさまざまな情報を集めていきます。そしてその情報を献立の改善に役立てていくのです。
施設は利用者にとって日常の場なので、普段と変わらない生活をキープすることが食事の面でも求められます。集めた情報を一人一人の献立の改善に役立て、利用者が楽しい食卓を囲む手助けをする、大切な仕事なのです。
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この記事の寄稿者
チヴェッタ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。