センス次第だったレクのノウハウを資格に
多くの高齢者施設では、基本的な生活や介護のほかに、毎日の暮らしに楽しみや喜びをもたらすレクリエーションが重要視されています。しかし従来レクリエーションは、専門に学べる機関や機会が少なく、介護士個人のセンスやテクニックによって左右されやすい分野でした。レクリエーションの実施に悩む現場で体系的に学べる仕組みを望む声が大きかったことを受け、「一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会」がノウハウと資格を整備。レクリエーションを創意工夫し、高齢者をより笑顔にすることのできる介護士の育成と活躍を目指して、2014年9月に設立した資格が「レクリエーション介護士」なのです。
介護レクリエーションの分野において国の支援を受けた企業が母体となっているため、新しい資格ではありますが社会的信頼性が高いのもポイントです。
出典:https://www.japan-ac.jp/
「レクリエーション介護士2級」は誰でも取得可能!
「レクリエーション介護士2級」は、受験資格がありません。協会指定の通信講座もしくは通学講座を受講するか、介護事業者向けに実施される団体研修を受講して検定試験に合格すれば誰でも取得できます。資格の取得にあたっては、介護の基礎知識のほか、大きく分類して次の3点を学びます。
①高齢者とのスムーズなコミュニケーション
②企画の立て方や工夫
③レクリエーションの実行
2級を取得した人は、フォローアップ研修(2016年開講予定)を受講後、1級にステップアップも可能です。1級を取得すると、レクリエーションの現場を活性化したり、人材を育てられるリーダーとして活躍できるようになります。
出典:https://www.japan-ac.jp/
介護の現場以外でも活躍の場が広がっています
気軽に受験が可能な一方、実務経験者が欲しい現場ではレクリエーション介護士の資格しか持たない場合は採用されにくいと言えます。たとえば国家資格の「介護福祉士」は介護のトータルな専門知識が必要なこともあり、一定期間の実務経験がなければ受験できません。要件は厳しいですが、その分介護士やヘルパーなどの統括責任者として、広く活躍できます。介護職で働くならなんらかの資格は必須ともいえますが、「レクリエーション介護士」はどちらかというとプラスアルファの資格と言えるでしょう。
しかしこの資格を持つことで、介護関連施設以外でも地域のボランティアとして活躍ができるようになります。また、要介護者とのコミュニケーション力をアップし、生活の質の向上を図ることができるのて、在宅介護を行う家族にも役に立ちそうです。
スタートして間もない資格ですが、その活用方法も含め、今後注目されそうですね。
出典:https://www.japan-ac.jp/
レクリエーションが充実した老人ホーム・介護施設を探す
-
関東 [771]
-
北海道・東北 [88]
-
東海 [117]
-
信越・北陸 [30]
-
関西 [292]
-
中国 [48]
-
四国 [20]
-
九州・沖縄 [100]
この記事の寄稿者
tamago
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。