認知症の方も自宅で生活することを目指す日本
年々増える、介護が必要な高齢者。とりわけ多いのが認知症です。10年後の2025年には認知症の人の数が700万人にもなると言われていて、介護が必要になっても介護サービスを受けられないかもしれないという可能性もあります。そこで大切になってくるのが介護状態にならないようにすること、つまり「介護予防」です。また、介護が必要な状態になってもできるだけ程度を軽くしたり、現状より悪化させないようにしたりすることも重要です。
そんな「介護予防」について、最近ではスポーツクラブやスポーツジムがプログラム開発に力を入れているようですよ!
出典:http://www.mhlw.go.jp/
体も頭も使う「シナプソロジー」って?
これまでの介護予防は、どちらかというと身体の機能の維持向上がメイン。ですが、スポーツクラブ「ルネサンス」が開発した「シナプソロジー」は、脳の活性化に着目して認知症予防の期待ができるプログラムなんです。例えば、片方の手が常に負けるように一人でじゃんけんをし続けるのは、二人でおこなう普通のじゃんけんより頭を使うと思います。更にこれを何人かで楽しくおこなえば、感情や情動を支配する脳の分野も活性化されます。そうすることで不安感が低下してうつ病や認知症の予防に効果を発揮するようです。ルネサンスではこうした効果を狙って「脳はつらつ教室」というプログラムを実施しています。
出典:http://www.j-cast.com/
サーキットトレーニングも効果的!
女性だけの30分フィットネス「カーブス」では、筋力トレーニングと有酸素運動を組み合わせたサーキットトレーニングを提供しています。このトレーニングを4週間行っていると認知機能に改善が見られるようになるのだとか。1回のトレーニングが30分だけなので、高齢者も気軽に参加できますね。出典:http://www.curves.co.jp/
「運動の場」から「いこいの場」へ。進化するスポーツクラブ
今やたくさんの企業が参入しているスポーツクラブ。そのため利用者の確保が大きな課題となっています。そんな中でもルネサンスやカーブスのような介護事業に積極的なスポーツクラブは、たくさんの方に利用してもらえそうですね。そして、介護予防だけでなく「高齢者の居場所の確保」という重要な役割を担うことになるかもしれないスポーツクラブ。更なるプログラムの開発に力を注いでもらいたいです。
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この記事の寄稿者
チヴェッタ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。