【行ってみた!!】ハンバーガーをむしゃむしゃ食べるニューヨークの高齢者施設ってどんな感じ?

アメリカ , イザベラハウス , 訪問レポ
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2014.08.18
「海外に介護事業所を創ろう!」と意気込んでニューヨークへと繰り出したUbdobe岡&Beans坂野。 ーいざ、イザベラハウスへ!ー
様々な方々と事前に打ち合わせをする中で、必ず行った方が良い!と何人もの人に言われた場所がありました。
それはマンハッタン北部に位置する「Isabella House(イザベラハウス)」という老人ホーム。
地下鉄を乗り継ぎ、北へ北へ。駅を降りて長〜いトンネルをまっすぐ進んで辿り着いたそこは別世界だった。 そう、出口を完全に間違えてなんだか汚らしい普通の街に出てしまったのだ。 トンネルを引き返すか、駅の上の山を登って反対側に出るか。。。僕らの辞書に「引き返す」という言葉はないので当然山を登った。

「ぷぎゃー!」

登り始めたのはいいものの、相当きつい坂道で頂上に辿り着く前に太ももが悲鳴を上げ始めた。

ーイザベラハウス到着ー
耐えに耐えて進んで進んで目の前に現れたのは巨大なビルディング、しかも綺麗。 立派な玄関を入ったらどうやら日系人らしい顔つきのおじいちゃん、おばあちゃんが座ってニコニコ会話をしている。
怖そうなアフリカンアメリカンの警備員に自分の名前とアポイントがあることを伝えて事務室まで通してもらう。
素敵な笑顔で迎えてくれたのは中国系アメリカ人のLさん。この施設に20年以上も関わっているという。
まず、この施設の概要を分かりやすく説明してくれた。

ー超複合施設イザベラハウスの特徴ー
特徴は大きく分けてこんな感じだYO。
①有料老人ホーム、リハビリ施設、サービス付き高齢者住宅(自立型)、高齢者デイサービス、居宅介護支援事業所、訪問介護事業所、児童デイサービスが全部ひとつのビルに入った複合型施設なんです。でかい!
②サービス付き高齢者住宅(自立型)の入居費は1日425ドル。4万円以上!それでも他と比べたらコスパは良いというのが驚き。
③階級社会が垣間見える。お金持ちは素敵なお部屋に。生活保護の方は無料。平均を下回る程度に貧しい方は入居できない。

ー自立型のサ付きを見学ー
では実際に見てみよう!ということでサービス付き高齢者住宅(自立型)の居室を見せてくれた。
これがまた綺麗で仕方がない。まるでホテルである。
ー続いて、下層階の有料老人ホームを見学ー
それから下層階にある有料老人ホームの機能を果たすフロアを少しだけ見学させてもらった。上層階とは雰囲気がだいぶ違う。車イス利用者が多く、介護度の高い人がたくさんいるようだ。ここはどういうわけか短時間の見学ですぐに一階の食堂へ向かう。 ちょうど昼時で、利用者のみなさんが食堂に集まり始めたところ。僕らも列に並ばせてもらう。
大学の学食のようにトレーを取って順番に希望の食べ物を注文していく。 ここで岡も坂野もびっくり。
注文できる食べ物がハンバーガーorポークソテーのどちらか。サイドディッシュにマッシュポテトかフライドポテトというなんともアメリカンなスタイル。 65歳〜100歳くらいの利用者さんたちが食べるにしては、だいぶ油ギッシュである。さらに、ここは日系人や邦人の移民が多く暮らす施設。みなさん大丈夫なのかなー?と周りを見渡してみると、むしゃむしゃむしゃむしゃ食べているではないか。
さすがニューヨーカーの胃は違うね、パワフル。

ーなんと日本人ヘルパーさんが!!アメリカの介護事業を聞いたー
食事を終え、そろそろ失礼しようと思ったところで日本人の方に話しかけていただいた。彼女はニューヨークで介護ヘルパーとピアニストという職業をこなす必殺仕事人のIさん。実際にアメリカで介護職として働くことの善し悪しを教えていただいた。 特徴は大きく分けるとこんな感じだRO。
①アメリカで働くにはもちろんビザが必要。
②州ごとのトレーニングプログラムを通過し、認定されなければならない。
③あとは、やる気次第っしょ!
ヘルパーと利用者さんの間でのやりとりを見ていて思ったのは、ここIsabella Houseでは利用者さんもヘルパーも対等な関係性のように見える。そしてパワフルそのもの。意見が対立すると真っ向からぶつかり合う。嬉しいことがあれば抱き合って喜ぶ。なんだか素敵な関係性でした。

いかがでしたでしょうか!ハンバーガーとピザとコーラの国、アメリカ!
行く前から予想はしていたものの、やはり施設の食事もハンバーガーでした!しかも利用者さんも普通にむしゃむしゃ食べている!
NYの介護事情を見て聞いて廻って思ったことは、日本という国の介護保険や高齢者のサポートシステムがどれだけ整備されているか、ということでした。やはり自国の状況を知るには外側に出てみて考えるというのがとても大切。見えてなかった物事がはっきりと見えてきますよ!
年末にまたNYへ行く予定です。次回はさらに詳しいレポートができるように致しますのでお楽しみに!!
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寄稿者

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岡勇樹(NPO法人Ubdobe代表理事)

介護のほんねニュース初代編集長。1981年 東京生まれ。3歳〜11歳までアメリカ・カリフォルニア州で生活。27歳で高齢者介護と障がい者支援の仕事を始め、29歳で医療福祉・音楽・アートを融合させた「NPO法人Ubdobe」を設立。近年は厚生労働省 介護人材確保地域戦略会議の有識者やNHK出演など多岐に渡る活動を展開中。(http://ubdobe.jp)