在宅介護の将来像 地域包括ケアシステムとは

地域交流 , 在宅介護 , 地域包括ケアシステム
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2015.03.23
地域包括ケアシステム

自分らしい暮らしを支援する「地域包括ケアシステム」とは

介護が必要になった高齢者も、住み慣れた地域で暮らし続けながら、自分らしく人生を送ることができればいいですよね。
地域包括ケアシステム」は、その実現のために「医療・介護・予防・生活支援・住まい」の5つのサービスを一体的に提供する支援体制。厚生労働省は、必要になった時にこれらのサービスが30分以内に受けられる範囲で地域のシステム作りを目指しています。
この考え方が生まれた背景には何があるのでしょう?
出典:http://www.mhlw.go.jp/

急がれた在宅医療・介護の体制づくり

1950年には自宅で亡くなる方の割合が80%だったのに対し、2010年には12%まで低下しています。これが世界トップクラスの平均寿命を誇りながらも、最終的には入院医療・施設介護が中心となっている日本の現状。さらに長期入院の高齢者が増えると予想される2025年以降は、新たに入院患者を受け入れるのも難しくなっていきそうです。
ですが、これは単に病院や施設の数を増やして解決する問題ではありません。実は国民の60%以上が住み慣れた自宅での療養を希望しています。そのため高齢者が地域で長く暮らせる環境を整えるための在宅医療・介護体制づくりを急ぐことになったのです。
出典:http://www.mhlw.go.jp/

在宅医療・介護体制の今後の課題

地域包括ケアシステムが実現すればとても暮らしやすい社会になりますが、課題もまだ残されています。

  • 認知症患者の増加
  • 世帯主65歳以上の単独世帯、夫婦のみ世帯の増加
  • 訪問診療を行う医療機関不足、また医療と介護の連携が不十分
  • 在宅のがん患者などに必要な薬剤を調剤できる薬局が少ない
  • 歯科が在宅歯科医療を提供するには新たな設備投資が必要
  • 在宅医療・介護を提供するための人材不足
  • 24時間体制で在宅医療・介護を支える仕組みが不足している

  • 自治体はこうした課題をふまえ、地域の自主性・主体性を重んじながら体制を整えていくことになります。
    出典:http://www.mhlw.go.jp/

    在宅介護を「難しい」から「当たり前」へ

    2014年6~7月、福井県敦賀市では市民の意識や現場の実態を探る調査が行われました。その調査結果によると、介護が必要な状態になっても地域での生活を続けたいと希望している方の半数は「実現が難しい」と考えているようです。その理由は「家族に負担がかかる」「経済的な負担」「病状が変わった時の対応が不安」など。また、「地域内に在宅診療を行う医療機関があるのを知らない」というケースが存在するのも明らかになりました。
    まだまだ課題も残っていますが、2025年にはもっと多くの高齢者が自分らしい生活を送ることができる社会が求められてくるでしょう。そのためにできること、あなたにも何かあるかもしれませんね。
    出典:http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/
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    寄稿者

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    チヴェッタ

    介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。