保育士ってどんな資格?
保育士は、言わずと知れた、保育所などで保育や子育ての支援をする仕事。児童福祉法では「登録を受け、保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」と定義されています。介護では、資格を持っているかは関係なく介護の仕事をする人全般を介護士、介護福祉士の国家資格を持っている人を介護福祉士、と呼びますよね。保育士の場合は、保育士の国家資格を持っている人だけが「保育士」と名乗ることができるのです。
もともとは「保母資格」と呼ばれ、女性の仕事とされていました。1999年の男女雇用機会均等法の改正と児童福祉法施行令施行で、「保育士」という呼び方に統一され、男女関係なく保育の専門家として活躍しています。2003年に国家資格に認定されました。
出典:http://careergarden.jp/
どんなところで働けるの?
保育園や認定こども園などだけでなく、児童福祉法で定められた以下の施設も保育士の活躍ができる場所です。そのほかにも幼児教室や商業施設内の託児施設など、時代のニーズに合わせた活躍の場はますます増えてきています。また、児童館や学童クラブ・病院・ベビーシッターなどには保育士資格を求められることが多いようです。
保育士資格を取るにはどうすればいいの?
保育士資格の取得方法は大きくわけて2つあります。1つは、厚生労働大臣指定の保育士養成施設(大学・短大・専門学校など)に入学し、その課程を修了すること。この場合は最低でも2年の期間と費用(1年あたり約100万円)が必要ですが、所定の単位を取得すれば、卒業時に資格が取得できます。
もう1つは、年1回行われる国家試験の保育士試験に合格すること。進学に比べて時間と費用がかからず、学習方法によっては仕事や家事との両立もできます。ただし、保育士試験には学歴や実務経験に応じた受験資格が必要で、合格率は毎年10~20%ほどと、決して簡単に取得できるものではありません。
保育士資格を取得し、登録を済ませれば保育士を名乗ることができます。このあたりは介護福祉士とも似ていますね。
出典:http://careergarden.jp/
保育士の今後は?
近い将来、介護職だけでなく、保育士も足りなくなると予想されています。そのため厚生労働省では、福祉施設の運営に関するルールや、介護福祉士・保育士・准看護師の資格の統一などを検討しているようです。これが実現して高齢者の介護と乳幼児の保育を両方できる職員が増えれば、ニーズに合わせて少数で福祉施設が運営できるようになるかもしれませんね。もしそうなった場合、それぞれの資格取得方法や活躍の場に変化があるかもしれません。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。