救急車の出動は年間500万回以上!
救急車の役割は、緊急性の高い患者さんを少しでも早く搬送して医療機関での救命治療につなげることです。ところで、この緊急性の高い状態ってどんな時かわかりますか?例えば事故によるケガで大出血をしている時。これはもちろん緊急時です。隣にいる人が突然意識を失って倒れた時も、迷わず救急車を呼ぶべきです。でも、「本人が苦痛を訴えているけど、救急車を呼ぶべきかどうか判断しにくい」ケースだって考えられますよね。
こんな時に頼もしい味方になってくれるのが、電話による「救急相談」です。
救急相談窓口って?
救急車を呼ぶべきかどうか迷ったらまずはここに電話をかけましょう。「救急相談センター」や「救急安心センター」という名前、聞いたことがありますか?地域によって呼び方や番号は違っても、どの救急相談も基本的に24時間体制で対応しているのです。電話口で患者の容体や既往歴を伝えると、相談医療チーム(看護師や医師など)が適切な判断を下してくれます。一刻も早い処置が必要なら救急車出動を要請、到着までの応急処置を指示。それ以外の時は、自分で受診できる病院を紹介してもらうこともできます。
救急相談の番号は、東京・大阪・奈良では #7119。それ以外の地域は「お住まいの市区町村名+救急相談」などで調べてみてくださいね。
出典:http://www.tfd.metro.tokyo.jp/
子ども(15歳以下)の相談窓口は?
症状を正確に伝えるのが難しい子どもの場合、思った以上に深刻な事態だったということが少なくありません。失神や持続的なけいれんなど明らかに様子がおかしい時以外にも、本人が強い苦痛を訴える時は救急車の要請が推奨されています。しかし、急に症状が出始めた時などは、落ち着いて適切な判断を下せるとは限りませんよね。そこで利用したいのが小児救急電話相談。番号は全国共通 #8000 です。ここから地域の健康福祉部などにつながり、救急外来を利用するべきか朝を待って受診するべきなのかを教えてくれます。こちらは各地域によって対応時間が違うので、事前に確認しておきましょう。
出典:http://www.mhlw.go.jp/
救急車をタクシー代わりに使わないで!
救急車出動要請は年々増加しており、病院に搬送されるまでの時間は10年前と比べて9分も長くなっています。しかも、利用者の半数は入院の必要がない軽症の方だそうです。本当に緊急性の高い人の命を救うためにも、必要のない救急車利用は避けなければいけません。
迷った時は 119番 ではなくまず #7119 または #8000!いざという時のために、携帯電話に登録しておいてくださいね。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。