SNSは交流の場だけではなかった!
Facebookに代表されるソーシャルネットワーキングサービス(以下SNS)。SNSへの投稿やコメントのチェックが日課になっている方、けっこう多いんじゃないでしょうか。SNSはパソコンや携帯を通してさまざまな人と交流できるのが一番のメリット。そして、実は脳の活性化にとても効果的なんです。
Facebookの活用で認知能力がアップ!?アリゾナ州立大学の研究
アメリカで行われた興味深い研究を紹介しましょう。まず、高齢者を「パソコンで日記をつけるグループ」と「Facebookに1日1回以上の投稿をするグループ」とにわけました。そして8週間後にそれぞれの認知能力を調べてみたところ・・・前者のグループでは特に変化が認められなかったのに対し、後者のグループでは認知能力が25%も改善していたのです。
出典:http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/
Facebookが脳の活性化に効果テキメンのワケ
さて、Facebookの活用でこれほどまでに認知能力の改善が見られたのはどうしてでしょう?「指先をよく使うことは脳の活性化に良い」と耳にしたことあるかもしれません。そもそもパソコンの操作は指先を使う動作の代表格。さらに日記をつけることで、1日の出来事を振り返る「回想」ができます。今回の研究では変化は認められませんでしたが、日記をつけるだけでも認知能力低下予防になるのかもしれません。でも、もしそれだけだったら「パソコンで日記をつけるグループ」にも認知能力の改善が見られるはずですよね。
なぜFacebookがよいのか?それは、Facebookを使うと脳には新しい刺激が送られるから。SNSで発信した内容は、色んな人の目に触れます。自分が発信した情報に対しての反応や、ほかの人が発信した情報を見ることで、脳にはかわるがわる新しい刺激が送られるのです。これが脳の活性化や機能改善につながったというわけですね。
出典:http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/
練馬区で発見!Facebookを使った認知症予防プログラム
こんなSNSの効果を実際に取り入れている自治体があります。東京都練馬区では、2012年度からFacebookを利用した認知症予防プログラムを始めました。SNSに投稿した内容は不特定多数の目にさらされるので、少し心配だと思われても当然。ですが全12回のこの講座は、Facebook上に講座参加者以外には知られない秘密のグループを作るので安心です。まずは簡単な操作方法を覚えることから始め、最後にはFacebookを使い続けることのできる環境を整えます。
とはいってもFacebookは高齢者が使うにはちょっと複雑な仕組みかもしれません。今後、高齢者が使いやすいようにSNSが進化すれば、年代を問わずにSNSを楽しめそうです。認知症予防をしながら、離れて暮らす子どもや孫、友人との交流も盛んになる。こんな楽しい老後が送れるといいですね。
出典:http://www.yomiuri.co.jp/
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この記事の寄稿者
チヴェッタ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。