まとめ

要介護認定、思った介護度と違う・・・不満に思う人も

要介護3くらいだろうと思ったのに要支援と判定された!といった声がときどき聞かれます。どうしてそのような不満に繋がるのでしょうか?

要介護認定の介護度への不満

要介護認定は、誰もが通るスタート地点

公的な介護保険を使って介護サービスを利用するにあたって必ず受けなければならないのが、要介護認定。これは、体の状態などをもとにその人がどれくらい介護が必要な状態かを要支援1・2と要介護1〜5の7段階で判別することです。「介護が必要かな?」という状態になったら真っ先に申請するものなので、今はまだ介護がスタートしていないという人でも少しだけ知っておきたい仕組みですね。
また、公的な介護保険制度は、この要介護認定で判別される7段階の介護度によって自己負担額1割(2015年5月現在)で利用できる介護サービスの内容や金額の上限が決まるので、この先の計画(ケアプラン)や家計を考えるうえでもとても重要な判定になります。
では、この要支援1・2と要介護1〜5という7段階の介護度は、どのように判定されるのでしょうか?

要介護認定はどうやって受ける?どうやって決まる?

要介護認定は、介護サービスを利用したい人が役場などで申請することで認定調査がスタートします。まず、主治医からの診断書などの必要書類をそろえます。その後、認定調査員がその人のもとを訪ね、実際にどのような状態か確認します。調査内容はコンピュータによる一次判定を受けたあと、介護認定審査会による二次判定を受け、最終的な介護度が決まります。
では、介護度の目安はどのようになっているのでしょうか?一般的には、自分で歩けない場合は要介護3で、寝たきりの場合は要介護5、というのがよく言われている目安です。そのため、家族が認定を受ける際などには「ほとんど寝ているから要介護4か5かな」というように一般的に言われている目安をもとに頭の中で予想している人が多いでしょう。
ところが、最終的な介護度は家族や周りの人が予想していた程度とは違う判定になることもあります。

その判定結果に不満!という家族の声も・・・

ふだん車いすを使っていても要支援1か2という判定になったり、寝ていることが多い人でも要介護3程度の判定になったり・・・。こうした予想と実際の判定結果にギャップを感じる家族は少なくないようです。「合っていない」「間違っている」と感じる判定を受けると、介護サービスを利用するにあたって最初に行う要介護認定で不信感を抱いてしまい、納得できないまま介護サービスを利用することに。中には何度も要介護認定の申請を行う人もいます。

人が人を判定するという難しさ

一方、人が人を判断するという以上、完ぺきな判定をするのはなかなか難しいものです。
毎日接している家族とは違って調査員は短時間で判断することになるので、すべてを理解できるわけではありません。また、初めて出会う認定調査員の前でつい本人が見栄を張ってしまい、できないことをできると言ってしまうこともあります。それに、判定期間は1ヶ月ほどかかるので認定を受けている間に体の状態が変わってしまうこともあります。そもそも介護度とは歩けるか寝たきりかどうかだけでなく、認知症の有無や、どれくらい身の回りのことを自分でできるかなど、さまざまな面から検討されて決まるものでもあります。

介護生活のカギを握る要介護認定

介護度が1つ違うだけで、自己負担額1割で利用できるサービス内容や利用限度額には違いが出てきます。だからこそ妥当な判定がされないと大きな不満や不信感に繋がってしまいますよね。
ケアを受ける本人はもちろん、経済的・精神的に介護生活を支えている家族にとってもあまりに重要な要介護認定。どのように決まっているのか、どうしてその結果になるのか、認定する側も受ける側もわかりやすい仕組みが求められているのかもしれません。
crooque

この記事の寄稿者

crooque

介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。

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