まとめ

要介護者増加と担い手不足が生んだ「多重介護」問題

親、義父母、叔父、叔母、ひょっとしたらあなたがみんなの介護を一手に引き受けることになるかもしれません。要介護者の増加と担い手不足が生んだ「多重介護」について考えてみましょう。

多重介護問題

多重介護の担い手は50代中心!?

遠距離介護」「ダブルケア」など、介護にまつわる新しい言葉は続々と生み出されています。そんな中、今回取り上げるのは「多重介護」問題。例えば、あなたが50歳になった時のことを想像してみてください。ご両親はおそらく75歳以上の後期高齢者でしょう。結婚していれば義理の両親もおそらくほぼ同世代、ですよね。介護が必要な時期は当然重なってくるはずです。そしてもし独身の叔父や叔母がいれば、彼らの介護も必要な時期かもしれません。 こんな時、比較的若手である50代のあなたが親戚の介護を一手に引き受けることになる…というのは想像に難くありませんね。これが、担い手の多くが50代という「多重介護」の実態なのです。

25%の人が多重介護に携わっている!

日本ケアラー連盟が4年前に行った調査では、調査対象者の25%の方が多重介護を行っていたそうです。中には、5人の介護に関わる超多重介護の方も!症状や必要なケアが全く違う複数の家族を同時に介護するというのは、想像以上に大変なもの。心理面、体力面での負担にくわえて経済的負担もかなり大きいようです。 例えば「認知症の義母」と「脳性まひの夫」の多重介護に関わっているAさん。介護サービスを利用する機会が多いため、決められた介護保険の点数内におさまりません。10割負担となった介護サービス費と医療費を合わせると、毎月10万円近くの出費です。かといって介護サービスを頼まないと仕事には行けないですし、仕事をやめて義母の年金だけで暮らしていくこともできません。多重介護に携わる方には、こうした金銭的な負担ももれなくのしかかってくるのです。 出典:http://www.nhk.or.jp/

多重介護増加の背景、そして急がれるサポート体制

多重介護が増えている背景には、まずは単純に要介護者が増えていること。そして少子化によって介護の担い手が減少しているという事情があります。介護を必要とする人は増えているのに、その面倒を見る人は減っているわけですね。限られた人数で介護をしようとすると、1人で複数を担当する「多重介護」という形をとらざるをえないのです。 そして多忙極まる多重介護者の場合は、周囲に相談したり助けを求めたりする余裕もありません。すでに専門家が「今後これを理由に離職者や生活基盤を失う人が増えるだろう」と指摘している多重介護問題。家庭環境を把握するケアマネジャーを通じて、自治体側からも積極的にサポートを働きかける必要がありそうです。 出典:http://www.j-cast.com/
ポッポ

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