海外で流行中の新しいカフェとは?
「猫カフェにメイドカフェ…」以前、こんな書き出しで認知症カフェについてご紹介しました。このカフェは認知症の人やその家族、地域住民の新しい集いの場。新オレンジプランの切り札とも言われていますね。そして、今回は海外で流行中のちょっと変わったカフェをご紹介します。その名も「デスカフェ」!
…ここにはいったいどんな方たちが集まっているのでしょうか?
デスカフェってこんなところ
およそ10年前、スイスの社会学者クレッタズさんが最愛の妻の死をきっかけに開催したのがデスカフェ。ここでは、「自分の理想の死に方」や「身近な人の死で感じたこと」「自分自身が死の淵をさまよった経験」など、死にまつわる話題なら何でもあり。とはいっても決して堅苦しい雰囲気ではなく、ケーキとコーヒーをいただきながら思い思いに語らうのがデスカフェスタイルです。この新しいタイプのカフェは世間の注目を集め、感銘を受けたイギリスの実業家アンダーウッドさんもさっそくデスカフェを開催。同時にカフェ開催のガイドラインや開催告知などを掲載した『deathcafe.com』というサイトをたちあげました。現在は、アメリカ・ヨーロッパを中心に世界29か国、のべ1600回以上も開催されています。
出典:http://gendai.ismedia.jp/
「死の話題はタブー」という価値観を打ち破ったデスカフェ
欧米の価値観では、死を話題にすることは古くからタブーとされてきました。したとしても、せいぜい家族や友人が亡くなった時に仲間うちで思い出を語るくらいのもの。ですから、初対面の人とカジュアルに「死」について語るということは、かなり型破りな試みだったかもしれません。ですが「死」について考え、語り合うことは人生そのものを語ることでもあります。今までの人生を見つめ直し、来たるべき日までより良く生きよう、と前向きな気持ちになる方が多いようです。そして、中には親しい人の死を受け入れられずにデスカフェに救いを求めてやってくる人もいます。デスカフェ開催ガイドラインには「カウンセリングや悩み相談になりすぎない」ことも含まれていますが、ほかの参加者との語らいで結果的に気持ちが楽になる人もいるようです。
日本にもすでに上陸済み!?
まだほとんど認知されていませんが、日本でも時々デスカフェを開催している団体はあるようです。こういった海外発の試みが日本に浸透するには少し時間がかかるものですが、数年後、十数年後にはデスカフェが日本で定着しているかもしれませんね。出典:http://blog.japannaturopathy.org/
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。