ファミリー・サポート・センター事業ってどんなもの?
ファミリー・サポート・センター事業は、子育てを手助けしてほしい人と手助けしたい人が会員となり、育児を助け合うシステム。仕事と子育ての両立を支援するため、労働省(当時)が構想したもので、各自治体が設立・運営しています(平成25年度時点で738市区町村が運営)。
子育てを手助けしてほしい人(依頼会員)と、手助けをしたい人(協力会員)があらかじめ登録。利用会員の要望に応じてセンターがマッチングした提供会員を紹介します。提供会員は保育園や幼稚園、習い事などの送り迎えやその前後の預かりなどを自宅で行い、時間に応じた利用料を受け取ります。近所の提供会員が紹介されるので、親としても安心できますよね。
出典:http://www.city.tama.lg.jp/
ファミリー・サポート・センターを利用できる人は?
ファミリー・サポート・センターに入会を希望する人は、入会説明会に参加後、申し込みをしましょう。依頼会員は各自治体に在住または勤めていて、生後3か月~小学生(自治体によっては中学生)までの子どもがいる人。提供会員は、各自治体在住の心身ともに健康で子どもを預かることができる20歳以上の人、というのが条件です。
依頼会員の中には、時には提供会員としてサポートにまわる方もいらっしゃるそうですよ。
出典:http://www.todashakyo.or.jp/
提供会員になるには?
提供会員として子育てをサポートするには性別・年齢・資格等は問われませんが、講習を受けることが必要です。講習時間は、自治体によってもさまざまですが、大体2~3日(6~11時間程度)の受講となるようですね。講習終了後は提供会員として登録されます。その後、ファミリー・サポート・センターからの紹介に応じて、自宅で子どもを預かります。預かりが早朝や夜間に渡ることはあっても、原則としてお泊りはありません。万が一のために入会と同時に保険に加入し、保険料はセンターの負担となっています。
出典:http://www.fukuoka-shakyo.or.jp/
提供会員さんの声をご紹介
「一般財団法人女性労働協会」のホームページではいくつかの体験談が紹介されています。自分の子どもに手がかからなくなり提供会員として登録された杉田さん。ご家族で楽しみにしている様子が伝わってきます。若いお母さんの元気ももらえていいですよね。また、初めはご主人が反対していたという大川さん。いつの間にかそのご主人も預かりを心待ちにしているそうです。
依頼会員さんが助かるのはもちろんですが、子どもを預かる提供会員さんにとっても充実した時間となっているようですね。
ファミリー・サポート・センター事業は介護でも?
実は、ファミリー・サポート・センター事業の対象は子育てしながら働いている人だけではありません。介護しながら働いている人が利用できるセンターもあるのです。これは講習を受けた提供会員が、高齢者のいる家庭の家事のサポートなどをしてくれるというもの。これなら介護している人も安心して仕事ができますよね。
ただ残念なことに介護型のファミリー・サポート・センターはまだまだ少ないのが実情です。これからの大介護時代に備えて、この事業が介護分野でももっと充実してくるといいですね。
出典:http://www.asahikawa-shakyo.or.jp/
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この記事の寄稿者
チヴェッタ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。