料理をプリントする3Dフードプリンタ
三次元のデータをもとに立体を形作る3Dプリンタ。何かと話題になることも多いですよね。
ところで、その3Dプリンタで料理が作れるってご存知でしたか?さまざまな粉末状の食材をカートリッジに詰め、ノズルから押し出すことで、理論上はどんな料理でも「プリント」できるのだとか。スーパーで食材カートリッジを買って、家で3Dフードプリンタが料理を作る、そんな日が来るのかもしれませんね。
2015年3月に神戸で開催された「未来医XPO’15」。その会場で日本初となる3Dフードプリンタの展示が行われました。まだ開発中のこのフードプリンタ、今のところはクッキーやピザなどの形を作るのみで加熱機能はついていません。将来的には加熱や冷却の機能を加えたり、食材を変えれば介護食を作るのにも使えるのではと期待されているそうです。
高齢者向けの3Dフードプリンタプロジェクトinヨーロッパ
高齢化に悩んでいるのは日本だけではありません。2025年には5人に1人が65歳以上になると予想されるEU諸国でも、介護食についてもさまざまな取り組みが行われています。それでは、EUが400万ドルを投資したPERFORMANCEプロジェクトについてご紹介しましょう。
このプロジェクトは、高齢者に食事を提供するための3Dフードプリンタを開発するというもの。現在、EU諸国の介護施設では、お粥のような食事が出されているのですが…。栄養面はカバーできていても、見た目的に美味しそうとは言い難いものだそうです。その問題点を解決するため、食べ物を一度砕いてから再び成形する「スムーズフード」が開発されました。今後はその生産コストを下げるため、3Dフードプリンタの大量生産につなげたい考えです。
介護食に求められるものとは?
介護をされている方はご存知でしょうが、高齢になるとどうしても噛む力や飲み込む力が衰えてくるもの。食べる量も少なくなることも重なって、低栄養にもなりがちです。そんな方たちに、美味しく安全に食べてもらうためには、ひと手間もふた手間も必要になりますよね。そんな理由もあって、介護食作りに3Dフードプリンタが期待されているのかもしれません。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。