特別支援学校・特別支援学級とは
特別支援学級も特別支援学校も、障がいを持つ子どもたちのための学びの場です。知的障がいや、視覚障がい、聴覚障がい、自閉症、学習障がいなど障がいの種類はさまざま。障がいに配慮したきめ細やかな指導をすることで、個々の能力を活かしていけるような支援をしていくことを目的としています。
特別支援学校は、かつて盲学校や聾(ろう)学校、養護学校などと呼ばれていたもの。ひとつの障がいを持つ子を受け持つ「一般学級」と、複数の障がいを持つ子を受け持つ「重複障がい学級」があります。
特別支援学級は、一般的な小学校や中学校の中に設置された障がいを持つ子のための支援クラスのこと。特別支援学級を設置している高校はなく、一部の小学校と中学校のみに設置されています。
主に障がいの重さに応じてこの二つは分けられています。
特別支援学校・特別支援学級のカリキュラムって?
特別支援学級では、一般の小学校や中学校と同じ指導要領をベースにした授業が行われます。授業を行う教員も、一般学級を教える教員免許を持った教員です。必要性に応じて、特別支援学校の指導内容を参考にした支援がカリキュラムに組み込まれます。
一方で特別支援学校では、各教科の授業も行われますが「自立活動」と呼ばれる時間がカリキュラムに多く組み込まれているのが特徴です。いつか社会に出ていくその日のために、障がいとともによりよく生きていけるような学びが重点的に行われます。
出典:http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/
実は介護職も特別支援学校で活躍中!
特別支援学校には子どもたちの学校生活をサポートする「学校介護職員」という役割があると知っていますか?障がいを持つ子どもの移動や食事、排せつの介助から学習補助まで、幅広いサポートが仕事となります。東京都の募集では、介護経験があれば応募できることもあり、ほかの介護職から移ってきた人もたくさんいるみたいです。ほかにも学校看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など、特別支援学校で子どもたちを支える医療・介護職はたくさんあります。活気あふれる現場で教員とともに子どもたちの成長を日々感じながら働くことができそうですね。
教育の選択肢を広げることにも繋がる介護技術
障がいを持つ子の学びの場は、特別支援学校と特別支援学級だけではありません。通常学級に在籍しながら障がいを抱える子のための授業を受けに別の教室へ通う「通級」のほか、通常学級での教育を望む人もいます。
そんな一人ひとりの願いを叶えるためにも、高齢化で培われる介護技術が教育現場でも生きてくるのかもしれませんね。
-
関東 [12229]
-
北海道・東北 [6920]
-
東海 [4898]
-
信越・北陸 [3311]
-
関西 [6702]
-
中国 [3568]
-
四国 [2056]
-
九州・沖縄 [7729]
この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。