年齢と共に味覚は変わる
「最近体が肉を受け付けなくなった・・・」30歳を境にこんな方は増えてくるようですね。これは胃液の分泌量が減り、脂っこいものの消化が難しくなるのが原因。もっともこれがヘルシーな食生活にシフトしていくきっかけになるのなら、そう悪いことではありません。そしてさらに年齢が上がると今度は味覚そのものが変化、というよりやや鈍感になってきます。高齢の方は、5種類の味覚のうち特に「塩味」を感じ取るのが苦手。ですから、若い頃より濃い味を好むようになり、塩分の過剰摂取になりやすいんだとか。また、亜鉛不足が原因で味覚障害になれば、味そのものがわかりづらくなります。こうなれば食事は楽しいものではなくなってしまいますね。
食事は、本人の味覚や健康状態に合わせ栄養バランスの取れたメニューを美味しく楽しく食べてもらうのが理想。介護施設を選ぶときも、その施設がどのような食事を提供しているのかぜひ参考にしたいものです。介護のほんねに寄せられた口コミを参考に、「介護施設を食事で選ぶときのポイント」を見ていきましょう!
施設の「食へのこだわり」を事前にチェック!
見学や入居相談をする前にまずは口コミで評判をチェック。
「病院食のように質素ではなく、きちんとご馳走を食べている雰囲気でありながら、栄養面はしっかりと管理されており、病気によって塩分や糖分などを考えて調整してくださっているので安心でした。」
− 「甲南介護老人保健施設」に寄せられたけみお (男性/40代)さんの「主治医も変わらず安心」より
やはり食事に求めるものはまずは栄養面。それも、個別の状態に合わせたメニューを提供してくれるかは大きなポイントですね。それぞれの施設が、入居者に提供する食事をどう位置づけ、どのような取り組みを行っているかはぜひ確認しておきたいところです。
食事風景を見学しよう!
口コミや公式ホームページを参考にいくつかの候補を絞り込んだら、次は施設見学。食事付き見学会で実際にどのような食事が提供されているかを見ておきましょう。 「食事中の介助の仕方」や「それぞれに合った食事が提供されているか」を知る良い機会です。実際に利用者の方たちが楽しんで食事をしているかどうかも大事なポイントですよ!
やっぱり最後は「楽しめる」かどうか
「入居中の母に聞いてみると、週1回は刺身の日があり、月に一度は肉の日だったり、駅弁の日だったりするそうだ。寿司屋が施設に来てくれて、本物さながらに目の前で握ってくれたこともあったみたいです。」
− 「レストヴィラ橋本」に寄せられたkori (女性/40代)さんの「食事がおいしそうな施設」より
栄養バランスや個別の状態に合わせた食事、この最低限の条件をクリアしたらあとはご本人が食事を「楽しめる」かどうかです。こんな常に飽きさせない工夫を取り入れている施設なら、家にいた時よりも食事が楽しみになるかもしれませんね。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。