宅老所ってなに? Tell mee times vol.04より

Tell mee times , 宅老所
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2015.06.11
宅老所

宅老所ってなに?

宅老所とは文字どおり「託児所」の「児」を「老」に変えた介護事業所のこと。
宅老所の利用は大まかに3種類。

  • デイサービス(日中に日帰りで、入浴・食事・レクリエーション等のサービスが受けられるセンターへ通う形式)
  • 訪問サービス(利用者の自宅にホームヘルパーが訪問し、食事や排泄等のサポートを行う形式)
  • 宿泊サービス(日中に加え、夜間も宿泊できるサービス。1ヶ月単位のほかに1日単位での宿泊も対応可)

  • 宅老所の最大の特徴は、大きな施設(特別養護老人ホームや有料老人ホームなど)とは違い、小規模だからこその利用者それぞれのニーズに臨機応変に対応できること。例えば、宿泊サービスの場合大きな施設だと2、3ヶ月前から予約が必要の場合が多いが、冠婚葬祭など急な用事でどうしても明日1日だけ宿泊したいというケースも宅老所であれば対応してもらえる。

    宅老所の歴史とは?

    この宅老所の歴史は深く、遡ること1991年。「よりあい」という宅老所が福岡のお寺「伝昭寺」から生まれた。お寺の一部でお年寄りを預かるサービスで、宅老所の走りと言われている。
    さらにその宅老所を世に広めたのが1993年開所した富山の宅老所「このゆびとーまれ」。ここではお年寄りに加え、地域の障害者や子供たちを預かるという新しいシステムを編み出した。
    これが世に言う「富山型」。それまで縦割りであった行政をも巻き込み富山型の宅老所を確立した。

    子供とお年寄りのコラボレーションってすごく良いんです。
    子供たちを預かるとおばあちゃんたちは喜びます。
    おばあちゃんに子供を抱かせるととても上手で、あやすのが上手い。
    逆に子供たちもお年寄りや障害者の方と普段交流することで、すごく良い子に育つので、お互いに良い関係です。
    介護施設のご飯というと決められた時間に決められたことを食べるイメージが強いですが、宅老所ではおばあちゃんおじいちゃんと一緒によく料理を作ります。
    包丁さばきや餃子の皮を包むのも我々よりも上手です。
    できる限りお年寄りの可能性を活かす環境にしたいです。

    現在までに宅老所は全国に広まりつつあるが、近年「小規模多機能居宅介護」という制度が導入される中、保険の対象外となる「宅老所」の名前がなくなりつつある。
    ただ、地域や人を密接につなぎ、利用者を最期まで人間らしく育ててくれる宅老所の考え方はこれからの介護にとってもきっと大事なことである。


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    寄稿者

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    西山美耶/MIYA NISHIYAMA

    福岡県福岡市出身
    株式会社「マッシュスタイルラボ」にてブランド「gelato pique」の管理職を勤める。
    退社後、フリーのアートディレクターとして雑誌のエディトリアルデザインから空間デザインまで幅広く手がける。
    新介護メディア「Tell mee times」編集長

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