じめじめした梅雨、あつ~い夏の介護で気を付けたいことって?
寒くて乾燥しがちな時期はインフルエンザなどの感染症に要注意!でしたが、これからの時期もまだまだ気は抜けません。介護をしている方向けに、梅雨~夏に気を付けたいポイントをまとめてみました。
1:「蒸れ・かぶれ」に注意
梅雨から夏の高温多湿の環境で起こりやすい「蒸れ」。肌のバリア機能が衰えている高齢者の方の場合、蒸れから始まるおむつかぶれに要注意です。
おむつ交換をまめに行うのはもちろん基本ですが、頻繁に行うのが難しい場合は、ある程度排せつ頻度を把握しておくとよいでしょう。そして入浴ができない場合は1日1回の洗浄。便に潜む細菌が増殖することもありますので、次の3ステップを参考にしながら皮膚のしわなど細かい部分まで丁寧に洗ってください。
洗浄後はしっかり水分を拭き取って乾燥させます。どの手順の時も、こすらずに「ポンポンする」のがポイントです。
2:「脱水」「熱中症」に注意
ただでさえ脳梗塞を起こしやすいといわれるこの時期。体が脱水状態になると血管が詰まりやすくなるため、さらにそのリスクは上がります。特に脱水になりやすい高齢者には、1日1.5Lを目安に積極的に水分をとってもらいましょう。普段はお茶や白湯など、その方が好まれるものでかまいません。ですが、「わきの下が乾いている」「口の中や唇が乾燥している」「腕の皮膚を持ち上げて放すとシワができたまま」は危険信号。経口補水液の摂取や、医療機関の受診を考えてください。
また、熱中症対策も欠かせませんからエアコン(28度が目安)や扇風機で室内の温度を保ちましょう。すだれや遮光カーテンを利用すれば、見た目にも涼しげですね。
3:「呼吸器系疾患」に注意
この時期、意外と多い呼吸器系疾患。特に警戒したいのが5月~10月の長期間にわたって患者が増える「夏型過敏性肺炎」です。これは冬場の風邪やインフルエンザとは違い、「カビ」や「ダニ」が原因で起こるもの。湿気がカビを呼び、カビがダニを呼ぶのです。
まずはカビ対策として、室内の換気をまめに行うこと。部屋の湿度は60%前後が理想です。そしてカビのエサ(残飯やお菓子など)を置きっぱなしにしないこと。これで、カビをエサにしているダニが増えにくい環境になります。そしてダニの付きやすい布製品(座布団やシーツ)も、まめに洗濯して天日干しするようにしましょう。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。