「高齢者の高齢化」ってどういうこと?

超高齢社会 , 要介護認定 , 肩車型社会
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2015.06.17
高齢者の高齢化

「高齢者の高齢化」って何!?

みなさんは「高齢者」と聞くとどれくらいの年齢の方を想像しますか?
ひとまず自分のおばあちゃんや近所の方など、身近なお年寄りをイメージしてみてください。そうなるとどこから線引きをするかという基準は人によって違ってきますよね。ちなみに一般的には高齢者の定義は65歳以上とされています。
ですが近い将来、ほとんどの方が高齢者と聞くと一様にかなり年配の方を想像するようになるかもしれません。それは、これからの日本は高齢化だけでなく「高齢者の高齢化」も進んでいくからなのです。

2055年には「高齢者らしい高齢者」が激増する!

まずは予備知識として、「前期高齢者(65~74歳)」「後期高齢者(75歳以上)」という2つの区分があることを頭に入れておいてください。

2015年の時点では、総人口約1億2700万人に対し高齢者人口が約3400万人ですから、だいたい4人に1人が高齢者。でもそのうち半分はぱっと見は現役世代と区別がつきにくい前期高齢者の方です。
そして2055年、政府の推計によると、日本の総人口約9200万人に対し高齢者人口は約3600万人。そのうち後期高齢者の割合はおよそ7割です。この時代には、街を歩けば3人に1人が高齢者、それもほとんどがいかにも「お年寄り」といった後期高齢者ばかりになるでしょう。そうなれば、私たちの持つ高齢者のイメージも今とは違うものになってきそうです。
この高齢者人口に占める後期高齢者の割合が増えた状態こそが、「高齢者の高齢化」の正体なのです。

出典:http://www8.cao.go.jp/

これからは元気な高齢者も支える側に

後期高齢者人口が増えると要介護者も増えるといわれていますが、実際に75~79歳で要介護認定を受けている方は14%程度。そして前期高齢者世代に含まれる65~69歳の場合はたったの3%(厚生労働省「要介護度別の認定者数の推移」より)。実は私たちのイメージ以上に元気な高齢者は多いようなんです。

出典:http://www.mhlw.go.jp/

そこでこれから期待したいのは、元気な高齢者の皆さんの活躍。
2055年には1人の高齢者を現役世代1.3人で支える、いわゆる肩車型社会がやってきます。でも、元気な高齢者は支えられる側から支える側にまわってもらえば・・・。せめて数年前の騎馬戦型水準(高齢者1:現役世代3)くらいには近付くのではないでしょうか。厚生労働省では『元気高齢者支援対策事業』を始動させ、元気な高齢者が活躍しやすい環境を整備しようとしています。私たち現役世代も、高齢者の方をひとくくりに「支えるべき存在」ととらえるのはそろそろおしまいにするべきかもしれませんね。

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ポッポ

介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。