大切なのは寿命よりも健康寿命
超高齢社会の日本、80歳を超えても現役で活躍されている方も珍しくありません。ですが、命の限り健康的に過ごすというのはなかなか難しいものなんです。
高齢者で介護が必要になる原因のひとつが、転倒・転落などによる骨折。骨折した傷を癒すために必要な安静は、高齢者の筋力をあっという間に奪ってしまいます。そのため、そのまま活動範囲が狭まったり、活動制限や刺激の少なさで認知症の症状が出たりしてしまうこともあるのです。
いわば、転倒に気をつける=要介護状態になることを防ぐこと。そして、健康寿命を延ばすことにもつながります。
※健康寿命とは、要介護状態に陥ることなく健康で生き生きした生活を送れる期間のことをさします。
年齢とともに転びやすくなるのはナゼ?
年を重ねるとなぜ転びやすくなるのでしょう?
ひとつは病気や加齢などで体の機能が落ちていること。もうひとつが認知・判断力などが低下してしまうこと。そして、昔ながらの住まいや現代の生活スタイルにからだが追い付かなくなってきたことも考えられます。
そこで、転ばないためには「からだづくり」と「環境づくり」に気をつけてみましょう。
その1:まずはからだづくり!
からだづくりのポイントは、大きく分けて「下半身の筋力増強」「バランス能力の向上」「骨を強くする食事を心がける」の3つ。転倒しない体の機能を保ち、転倒にも負けない骨づくりが大切ということですね。
具体的には、普段の生活に少しずつ歩く習慣を取り入れてみたり、自治体などで行われている介護予防教室への参加も良いでしょう。また、日頃のバランスのとれた食事も大切。カルシウムや、その吸収を良くするビタミンD・ミネラルを多く含む食品を選択し、添加物を多用する食品は避けます。以前、介護のほんねニュースでも、若い世代が交通網の発達で歩く習慣が減っていたり、栄養素をが摂取できていないということが取り上げました(「メタボどころか栄養失調!?現代の日本人が陥りがちなリスク」より)。若いころの生活習慣が何十年後先の自分のからだを作るということを、頭の片隅に置いておく必要があります。
その2:転倒しない環境を整えよう!
次に、環境づくりの方法です。
からだの機能は変化していくということを理解し、住み慣れた家で暮らし続けられるように準備しておくと安心ですね。
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この記事の寄稿者
チヴェッタ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。