介護と仕事の両立、パートなら可能?
現在、仕事をしながら家族の介護をしている人は約240万人。そのうち「介護離職」に至ってしまう人は年間10万人ほどいるといわれています。特に多いのが正社員として働く40代後半の方が介護離職するケース。介護休業制度などを使って介護と仕事がうまく両立できれば良いのですが・・・。ご両親が後期高齢者となり、ますます介護が必要な状態になるこの年代。それもなかなか両立は難しいのかもしれませんね。
そこで今までのフルタイムの仕事を離職し、パートに切り替えようかと考える方もいるようです。時間の融通の利きやすいパート勤務は、子育て中のお母さんにも人気の働き方。介護との両立を考えた場合の良い面・悪い面の両方を見てみましょう。
時間の面で両立しやすいのがパートのメリット
介護離職してそのまま介護一本の生活に入れば、もちろん収入は途絶えてしまいます。貯金もいずれは尽きてしまいますし、ご両親の年金だけが唯一の収入というケースもあるでしょう。ですが、パートという形で働き続ければ収入が0になることはないでしょう。
また、パートだからといっていつでも休めるわけではないですが、正社員に比べると勤務時間や日数の調整がききやすいといえます。それに、パートでも一定の条件を満たせば介護休業や休暇がとれるんですよ。
出典:http://part-tanjikan.mhlw.go.jp/
経済面で両立しにくいのがパートのデメリット
介護との両立のためにパートという働き方を選択すると、今まで積み上げたキャリアを失うことになりかねません。また、やりがいよりも時間の融通を優先して選んだ結果、仕事に物足りなさを感じてしまうということもあるかもしれませんね。
そして0になるわけではないとはいえ収入は半分程度に落ち込むケースがほとんど。特に最初の年は税金面が少し厳しくなりそうです。ただでさえ介護サービス費や医療費などの出費が大きくなりがちなので、収入ダウンは厳しいと感じる人も多いでしょう。
パート?フルタイム?答えは人それぞれ
時間の融通が利くパート、経済的にゆとりのあるフルタイム勤務。どちらが介護との両立に適した働き方なのかは一概には言えません。職場が介護に理解があるか、家族の協力を得られるか、などの環境によっても変わってくるでしょう。それに一番優先するべきものは人によって違いますよね。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。