助けが必要なサインかも。「ヘルプマーク」ってご存知ですか
ヘルプマークとは、周囲からの配慮を必要としているものの見た目ではわからない方のためにつくられたマーク。マタニティマークのように身に着けることで、周囲からの援助を受けやすくするというものです。2012年、助け合える社会の実現を目指して東京都が制定・作成しました。
2014年8月までに配布された数はおよそ5万個。じわじわと普及してはいるものの、まだまだ認知度はそう高くないのが現状です。
出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/
ヘルプマークが必要な「配慮が必要な人」ってどんな人?
ヘルプマークの対象となるのは、義足や人工関節などを使用してぱっと見はわかりづらいけれど実は障害を持っている方。同じく見た目ではわかりにくい難病患者や、妊娠初期の女性も対象です。
本人自身が障害や病気、妊娠していることが周囲に伝わりづらい外見だと自覚しているケースは少なくありません。ですから、中には優先席に座るのをためらってしまう方もいます。また「健康そうなのだから、座席を譲るべきだ」と判断され、眉をひそめられてしまうことも。
ヘルプマークをつけて周囲に状態を知らせることで、このような思いをすることは避けられます。支援が必要なことがわかりやすいため、周囲も声をかけやすくなりますね。
ヘルプマークはどこでもらえるの?
ヘルプマークは、都営地下鉄各駅(一部を除く)の駅務室や都営バスの営業所などで手に入れることができます。証明書類などは特に必要なく、本人以外に家族も受け取りが可能です。また、都営地下鉄や都営バスの車内ではヘルプマークに関するポスターやステッカーを標示し、配慮を促しています。
2015年現在、ヘルプマークは東京都内のみで実施されている取り組み。今後は全国的にもヘルプマークが普及していくと良いですね。
出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/
ヘルプマークをつけた人を見かけたら…
電車やバスのなかでヘルプマークをつけている人を見かけた場合、ぜひ積極的に座席を譲るようにしましょう。困っているような素振りがあれば、勇気を出して声をかけてみてください。
また、災害時や緊急時などにも支援が必要となる場面があるかもしれません。ヘルプマークをつけている人は、あなたの思いやりのある行動を待っていますよ。
-
関東 [12229]
-
北海道・東北 [6915]
-
東海 [4890]
-
信越・北陸 [3312]
-
関西 [6679]
-
中国 [3581]
-
四国 [2057]
-
九州・沖縄 [7729]
この記事の寄稿者
シノヅカヨーコ
家事が嫌いなぐうたら主婦。25年2月生まれのムスメと夫の三人暮らしです。 子育てをしながら育児や暮らしにまつわる話題を中心にライターとして執筆活動をしています。