まとめ

がんサバイバー 〜意外と身近な「私、実はがんでした」〜

がんを克服して、今また新しい人生に向かって進み始めたがんサバイバー。ですが、まだ闘いは終わったわけではありません。がんサバイバーの社会復帰を応援する取り組みが、国をあげて始まろうとしています。

がんサバイバー

「がんサバイバー」とは?

サバイバーは生存者、または生き残りという意味。言葉の意味だけをとらえると、がんサバイバーは「がんからの生還者」ということになります。ですが実際は、がんを乗り超える生き様そのものを表す意味合いが強いようです。

日本人が生涯でがんになる確率(累積罹患リスク)は男性62%、女性46%(「国立がん研究センターがん情報サービス『がん登録・統計』」より)。そして、20人に1人ががんサバイバーとも言われている現代。決して他人事とは思えないですよね。

がんサバイバーが増えているワケ

まずは治療法の進歩によってがん患者の生存率が上がっていること。がんと診断された方の5年生存率はがん全体で68.0%(2005年)。1997年の統計開始以降、毎年約0.7%のペースでじわじわ上昇してきています(国立がん研究センターより)。

そしてもう1つはがん患者の若年化。子宮がんや乳がんなどは、比較的若い年代でも発症することが知られていますね。これらのがんは治療が容易な「初期段階」で発見されるケースが多いため、結果生存率も上がります。

つまりがんサバイバーが増加しているのは、治療法の進歩や早期発見件数の増加でがんからの生還率がアップしたから。これ自体は喜ばしいことなのですが、「生還した!」という喜びもつかの間、がんサバイバーを待ちうけるのは厳しい現実です。

がんサバイバーには課題も多い

がんは5年経てばいったん治ったことにはなりますが、完治はないともいわれる病気。実際にサバイブしたのかという不安は一生付きまといます。そして手術や抗がん剤による後遺症。脱毛や機能障害は体だけでなく精神的にも大きなダメージを与えます。もちろん抗がん治療を続けていれば金銭的負担も楽ではありません。

さらにがんサバイバーの社会復帰を妨げかねない周囲の態度。「その体では」と部署を異動させられたり、遠回しに退職を勧められることもあるそうです。せっかく社会復帰を果たしても、こんな扱いを受けたらあっという間に心が折れてしまいそうです。

出典:http://www.yhmf.jp/

がんサバイバーが生きやすい世の中に

厚生労働省は「がんになっても安心して暮らせる社会の構築」を今後の目標の1つに設定しました(「がん対策推進基本計画」より)。具体的にはがん患者の労働環境改善や、周囲への理解を促すがん教育や啓発活動に関する項目などが盛り込まれています。

がん治療中の方やがんサバイバーがもっと暮らしやすい社会へ。私たちにできることも、もっとあるかもしれませんね。

ポッポ

この記事の寄稿者

ポッポ

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