「介護施設」に入れるのは悪いことじゃないはずなのに…
「親を介護施設に預けた」という話を聞いて、「かわいそう」と思ってしまう方もいるのではないでしょうか。そして、もしこれが自分の家族だったらと考えると、やっぱり「かわいそう」と思ってしまうのではないでしょうか。
デイサービスなどの短期的なサービスは、本人のリハビリや家族の息抜きのために、と気軽にお願いしやすいでしょう。でも完全に自分の手元を離れる介護施設に預けるとなると…やはり複雑な感情を抱く方は多いようです。
「家族を介護施設に預けるのはかわいそう」と思ってしまう方。もう少し、その良い面にも目を向けてみませんか?
プロの介護を受けられる安心感
どんな治療や薬より家族の愛情が一番、という考え方もありますが、介護は気持ちだけで乗り越えられるものではありません。
介護施設では、たしかな知識と技術を持ったスタッフが利用者のケアにあたっています。プロが行う適切なケアは、利用者自身の精神的・身体的な負担を軽減。24時間誰かの見守りの目がありますので、万が一の時も速やかに医療処置を受けることができます。ご本人の健康や安全面を第一に考えると、最適な場所といえます。
それに、介護施設には同年代の方が多く入所しています。レクリエーションを通じて、新しい趣味や仲間を手に入れ、以前よりイキイキとした姿を見せてくれる方も多いようですよ。
介護者にゆとりが生まれる
今まで24時間つきっきりで介護をしていた方、なんとか仕事と介護を両立させていた方。その根底にあるのはご家族への愛情、そして義務感や責任感ではないでしょうか。
ですが、「要介護でも安心して暮らせる環境を用意する」までが家族の責任。24時間つきっきりで介護をする義務はありませんし、それで共倒れになってしまっては意味がないですよね。
家族を介護施設に預けることで介護者の負担はぐっと減り、時間や気持ちに余裕ができます。普段会えない分、面会で顔を合わせた時にはしっかり愛情を込めて接することができるようになるでしょう。
介護施設に預けるのはかわいそうなことじゃない!
介護している方の中には、自分の親や祖父母世代が家族を介護している姿を見て育った方もいるかもしれません。でも、それは専業主婦や三世代同居が多く、ご近所との交流も盛んだった一昔前の話。「親がそうしていたように私も…」と考えるには、時代背景が違いすぎるのです。
かつてのご近所さんや同居家族の代わりに、あなたを支えてくれるのがこういった介護サービス。そう考えると、あまり罪悪感をもつ必要はないと言えるでしょう。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。