白内障、緑内障ってどんな病気?
白内障は「眼のレンズ(水晶体)が白く濁り、見えづらくなる病気(医師たちがつくるオンライン病気事典MEDLEY「白内障」より)」。進行すると霧がかかった中で生活しているような感覚になります。白内障の進行がゆっくりだと、本人の自覚なく見えづらくなっていることも多いようです。
緑内障は「目に入ってきた情報を脳へ伝える『視神経』という神経にダメージが加わり、目が見えづらくなる状態(医師たちがつくるオンライン病気事典MEDLEY「緑内障」より)」です。眼の中の圧力(眼圧)が上がることで視神経を圧迫し、以下のような症状が出てきます。
緑内障が怖いのは、一旦見えづらくなるとそれが回復することはほとんどないというところ。また、眼圧が正常でも緑内障になっている患者さんも多くいるそうです。
特に高齢者ではポピュラーな白内障や緑内障。見えづらくなってからの生活を支えるために、どんな工夫ができるでしょうか?
日常生活ではどんなことに困っているの?
目が見えにくいと、その不便さは日常生活のあちこちに出てきます。
障害物があっても認識しづらくぶつかる。目標や目印があってもそれを見つけるとこが難しいので、道に迷いやすい。そして足元も見えづらく注意もおろそかになるため、つまづきや段差の踏み外しなどが起こってしまいます。
高齢者の事故は8割近くが住宅で起きている!
これだけ生活のしづらさがあるのですから、外出するときは本人のペースで行動ができるように付き添えると、何かと安心ですね。ただ、家の中にいれば安全かというとそうでもありません。高齢社会白書(平成27年版)のデータによると、高齢者の事故の8割近くが住宅で起こっていることがわかります。事故の原因は転落・転倒だけで5割超え。住み慣れたはずの住宅で送るごく当たり前の生活でも、事故につながる危険はたくさんあるんですね。
家庭内の事故を防ぐために、まず片付けから
廊下や階段わきに置かれた荷物。これくらいちょっと避けて通れば大丈夫と思うかもしれませんが、白内障や緑内障があるとこれすら大きな障害となってしまいます。
白内障は50代では50%、80代では100%に近い人に症状が出てくるといわれています(「KOMPAS」より)。自分の家族はまだまだ元気に過ごしているけれど、もしかしたら見えづらくなっているのかもしれない。そう考えて先回りした対策をとることは、要介護生活のスタートを遅らせるためにも大切なこと。さっそく住宅の片付けに取りかかってみてはいかがですか?
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この記事の寄稿者
チヴェッタ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。