シニアの住みかえ 理由はさまざま
超高齢社会となって介護施設が足りないことが問題になっていますね。ですが、元気な高齢者の住まいにも問題が起きています。若いうちは便利だったことが、年を重ねるにつれ不便や危険に変化することも。「できれば病院が近くにほしい」「コンパクトな住まいの方が何かとラク」など理由はさまざまですが、一戸建てから賃貸への住みかえを考える高齢者が増えているそうです。
そこで今回は、関東エリアUR(都市再生機構)がつくる4つのタイプの高齢者向け賃貸住宅をご紹介します。
所得によっては家賃が軽減される、高齢者向け優良賃貸住宅
こちらは「高齢者の居住の安定確保に関する法律(高齢者住まい法)」で国がURを補助する制度を活用した賃貸住宅。入居する高齢者の所得によって家賃が軽減されます。金銭的な不安を抱えている高齢者にとってはうれしい仕組みですね。
住宅には床の段差の解消や手すりの設置など、高齢者の安全に配慮したリフォームが。また、万一に備えた有料の緊急時対応サービスも利用できます。
申し込み条件は本人が60歳以上であること。1人暮らしか、配偶者か60歳以上の親族との同居であることとなっています。
フロントスタッフがいる!安心のシニア賃貸住宅 ボナージュ
フロントサービス・緊急時の対応・健康管理サービス・生活支援サービスのついたシニア賃貸住宅です。フロントスタッフの存在って安心できますね。提携医療機関があるのもポイントで、もちろん住宅設備はバリアフリー。温水式の床暖房や暖房つきの浴室など、高齢者に配慮した設備となっています。こちらの申し込み条件も高齢者向け優良賃貸住宅とほとんど同じです。
高齢者だけでなく障害者も 高齢者等向け特別設備改善住宅
高齢者や障害者が入居できる賃貸住宅です。段差の解消、手すりの設置、キッチンのコンロ台の高さ調整など、嬉しい配慮がなされています。もちろん緊急時の通報もボタンひとつでOK!
申し込めるのは、60歳以上の高齢者または高齢者を含む世帯、障害者または障害者を含む世帯となっています。
生活援助員のサポートで安心!シルバー住宅
国や東京都の政策のひとつで、ひとり暮らしの高齢者や高齢者だけの世帯が安心して生活できるようサポートを行う賃貸住宅です。生活援助員(ライフサポートアドバイザー)が緊急時の対応、安否確認、一時的な家事の手助け、相談対応など入居者の生活を支援。バリアフリー、緊急時の通報装置など、高齢者が安心して暮らせる設備も魅力ですね。
歳を取ってから部屋を借りるのは難しい!?
今回、UR関東エリアさんの高齢者賃貸住宅について調べる中で、「高齢者は賃貸契約を結ぶのが難しい」という情報にあちこちで出会いました。いずれは今の住まいから賃貸にとお考えなら、早めに情報収集を。元気なうちに自分の目で物件を確かめることが大切ですね。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。