テレビで知ることができないリアルな戦争体験談を
2015年、今年は終戦から70年となる節目の年です。
今日私たちは戦争のない国で平和に暮らしています。戦争から70年も経ち、この暮らしはあの日から血のにじむような思いをして時代を築き上げてきた、先人たちの努力のたまものであるということを忘れがちです。終戦の日は、そのことを思い返して先人に感謝し、不戦の誓いを新たにする日でもあります。
戦争は日本から多くのものを奪い去りました。罪のない多くの人々が戦火に倒れていきました。戦争を知らない世代は、その事実を本や映画の中から知ることはできます。ですが、その場の空気、におい、手触りなどまで知ることはできません。体験者から直接聞く話は、その部分をより身近なものとして感じさせてくれるかもしれません。
終戦の日、進む戦争体験者の高齢化
戦後70年が経過し、戦争を実際に体験した世代も高齢化が進んできました。終戦の年に生まれた世代でも70歳。実際に戦地に行ったことのある方々になると90歳前後になります。その方々の体験談は、私たちにとって非常に身近で、現在なにげなく享受している平和の尊さを改めて考えさせられるものです。まだ戦争体験を話すことができる方が身近にいれば、こんな機会にぜひその話を聞いてみることをお勧めします。
一方で、戦争体験が悲惨だったが故に「思い出したくない」と口を閉ざす方も少なくありません。あるいはすでに身近に戦争を知る方がいないとうこともあるでしょう。
そういった場合は、戦争体験者の講演会や手記が掲載された自治体のホームページなどから彼らの記憶に触れることができます。
自治体ホームページで語り部や体験者の声を聞いてみよう
沖縄市は公式サイトに「9/7沖縄市民平和の日」の特設サイトを設けています。そのなかに戦争を語り継ぐ語り部が講演会で語った内容を文章に書き起こしたものを掲載。4名の語り部の戦争体験を読むことができます。
神奈川県大和市は、サイト内に「バーチャル平和祈念館」を設置し、26人の戦争体験談や手記を掲載しています。ほかにも約3割の自治体で戦争体験集を出版したり、戦争に関するページを設置するなど、多くの自治体で戦争を語り継ぐ取り組みを行っています。ぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。
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この記事の寄稿者
tamago
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。