そろそろ介護施設探しかな、と思っている方へ
お盆の間、親戚が集まり、ようやく介護の話が進んだという方も多いのではないでしょうか?
特に、親の介護施設を探すことになった方がいよいよ本腰を入れて探し始める前に、気をつけておきたいこと5つをまとめました。
その1. すべて自力で決めようとしないこと
残念ながら、ささっと調べてぱぱっと自分で決められるほど、介護の仕組みは簡単ではありません(それはそれで問題ですが)。
介護のことをもしも自分で決めるとすると、背景知識がたくさん必要になります。要介護認定、介護保険、ケアマネ、地域包括支援センター・・・このあたりの用語まではなんとなくわかっているかもしれません。しかし、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅といった施設区分の名前はどうでしょう?入居費用や月額費用など諸経費の内訳、介護や医療・看護の体制など、どれくらいが標準的なものか判断がつくでしょうか?
やはり、その道のプロに相談するのがオススメです。一番身近な介護のプロといえば、ケアマネさんでしょう。でも、ケアマネさんが正しいことを言っているかどうか、最初はそのあたりも自信が持てないかもしれません。そんな時は民間の有料老人ホーム紹介センターなどに相談してみるのも一つの手です。いわばセカンドオピニオンです。両者から話を聞き、徐々に背景知識も理解しながら決断をサポートしてもらうことが大切です。口コミで探せる介護施設・老人ホームの検索サイト「介護のほんね」でもお電話による入居相談を承っています。
その2. 家族の中のキーマンを決めておくこと
介護生活では、判断しなくてはいけないことがいくつも出てきます。最初は、どの施設に入るかということ。そして入居のお金はどうするかということや、いつ誰が会いにいくか、もしもの時の延命治療をどうするか、など。
よかれと思ってみんなが勝手に動いては何も決まりません。それどころか家族の揉め事に発展することも。もしかしたら「なんとなく長男夫婦が決める」のような家族の中の役割がすでにあるかもしれませんが、介護生活の始まりを機に改めて家族の中のキーマンを確認しておくとよいでしょう。
その3. お金の話は最初にしておくこと
お金の話ほどしづらい話はないですよね。でも、だからこそ一番最初にしておくべきです。年金はいくらもらえているのか、貯金はあるのか、家族が支えられるのか、など。介護生活におけるお金は、使いすぎても使わなすぎても後悔が残るものです。ケアマネや入居相談室の相談員などにもありのままを相談するとよいでしょう。
その4. 施設は必ず実物を見てから決めること
周りの人の評判やイメージで決めてしまうと、あとから後悔につながりがち。例えば民間の有料老人ホームに入るとしたら、入居時に数百万〜数千万円(中にはゼロ円もありますし数億円もあります)、月額で数万〜十数万円もかかる人生の大切なお買い物です。それなのによく見ないで決めるわけにはいきませんよね。
施設を決める前には3〜5つほど見学するとよい決断ができます。ちなみに、見学について「お盆が終わったら・・・」と考えてる人は世の中多いです。ということは混み合う時期でもあるので、施設には必ず事前に連絡してスケジュールを調整してから中を見せてもらいましょう。食事付きの見学会を実施しているところもたくさんあります。食事している様子はその施設のありのままが一番よくわかりますのでオススメです。
その5. 施設が見つかったあとのあなた自身のことを考えておくこと
施設探しが一段落し、入居手続きを終え、いよいよ入居へ。施設探しの最中は早くそんな日が来て落ち着きたいと思うかもしれませんが、いざ来てしまうと何とも言えない気持ちになるものです。特に入居するまで必死に在宅介護をしていた方は、さみしさのようなむなしさのような、不思議なモヤモヤを感じるかもしれません。しかも、この時期から探し始めると、そんな気持ちの変化を迎えるころにちょうど秋や冬の暗い時期がやってくるでしょう。
そんな気持ちを落ち着けられるように、あなた自身が工夫することが大切です。好きなことをする時間を作ったり、行ってみたかった小旅行の計画を立ててみたり、ケアマネさんや入居相談室のスタッフに感謝のメールを書いてみたり。「施設が見つかったらこんなことをしよう」ということを今から考えておくと、秋や冬の時期を乗り越えられると思います。
「介護のほんね」の入居相談室では介護施設をお探しの方のご相談を承っています。気になる施設がすでにある人も、ない人も、ぜひ一度ご相談ください。
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この記事の寄稿者
まーしー
介護のほんねニュースライター。とある町の公式キャラとの情報もあるが、定かではない。