意外と知らない、目の不自由な人を守る「白杖」のこと

バリアフリー , 視覚障害 , 白杖
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2015.09.20
白杖

知っているようで知らない、あの白い杖のこと

ときどき、街角や電車の中などで白い杖を持って歩いている人を見かけることがありますよね。この白い杖を見れば多くの人は「この方は目が不自由なんだな」となんとなく認識すると思います。けれど、この白い杖の名前や役割、どんな人が使っているのかということを詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか?

白杖を持っている人は、全盲とは限らない

白い杖の正式な名前は、「白杖(はくじょう)」。
みなさんも白杖を持っている人がスマホをいじっていたりレンタルビデオ店でビデオを探していたりする姿を見たことがあるかもしれません。そんな時、ちょっと不思議な光景に思えてしまいませんか?それは多くの人が白杖は全盲の人だけが使うものだと誤解しているから。
白杖は、まったく目が見えない全盲の方だけでなく、弱視や視野狭窄(病気などで視野が狭くなっている状態)などの目が見えにくい状態の方も使っています。それは視覚障がい者は白杖を持つことを道路交通法で義務付けられているからです。全盲ではなくとも、よく見えない状態で車が行き交う道や段差の多い街中を歩くのは大変なこと。白杖は目が不自由な人を危険から守ってくれる存在なのです。

出典:http://www.dinf.ne.jp/

白杖の3つの役割って?

白杖には3つの役割があります。ひとつは、探り針のように「自分のまわりの状態や路面の変化などの情報を入手」する。もうひとつは「身体の支え(サポートケーン)として身体の安全を守る」。そしてそれ以上に、「自分が視覚障がい者であることを知らせるシンボル」として大きな意味があります(「公益社団法人日本眼科医会」より)。

白杖の種類

白杖にはいろんな種類があります。ロングケーンは直杖と折りたたみ式があり、先に述べた3つの役割すべてを果たします。シンボルケーンというものもあり、これは細く短いのが特徴で、障がい者であることを示すためだけに作られています。

白杖を持っている人を見かけたら?

先ほど申し上げたとおり、視覚障がいのある方は歩行の際に白杖を携えることが道路交通法で義務付けられています。そして、白杖を持つ方が歩いていたら、車や自転車は一旦停止したり徐行したりするよう定められています。歩いている時に見かけたら道を空け、困っている様子だったら「お手伝いしましょうか?」と声をかけましょう。また、誘導する際は押したり引いたりするのは禁物。肩や肘につかまってもらい、歩調を合わせて誘導してください。

白杖のことを周りが理解すれば、使いやすい世の中に

白杖を持つと、自分の身の安全をはかることができます。それだけでなく、視覚障がいについて周囲に理解してもらうきっかけにもなります。
ですが、弱視の方の中には白杖を持つことをためらう方もいらっしゃるそうです。社会が白杖のことをもっとよく理解することで、積極的に使っていける世の中にしていきたいですね。

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寄稿者

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ロビン

介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。