「介護は誰にでもできる簡単なお仕事」という大いなる誤解
「介護って誰にでもできる簡単な仕事なんですか?見下されて当然でしょうか?」そんな相談をQ&Aサイトで見かけました。一般的にも、「介護のお仕事は簡単」「誰にでもできる」という風潮があるようです。介護職の方もそんな言動に傷ついた経験がある方が多いのではないでしょうか?
確かに、未経験・無資格でも求人はあるけれど・・・
「介護は誰にでもできる簡単な仕事」と一部の人が考える理由。その一つとして、介護職の就業のハードルが下がっていることが挙げられます。確かに転職サイトを見ると、正職員での募集でありながら「未経験可」や「無資格可」と記載されている施設が見られます。だからといって「誰にでもできる」「簡単」な仕事では決してありません。
では、介護ってどんなお仕事なんでしょうか?「介護のほんねニュース」から、介護職として活躍されているお二方のインタビューをご紹介してみましょう。
人間力を上げてくれる介護福祉士の素晴らしさを発信したい!
小泉美智子さんは、介護ヘルパーを派遣する会社に登録する介護福祉士。小泉さんは利用者を「お客様」と呼び、一人ひとりの心に寄りそって「聞く」ことや、その方のペースに合わせて伝えることを大切にしています。それを実践し、表情の乏しかった認知症の女性が次第に心から笑ってくれるようになった経験から、心の通い合いがいかに重要かを感じたそうです。これが「簡単なお仕事」とはとても言えないのではないでしょうか。そのための心の準備や体調管理に気をつけることさえ仕事の一つになっているのです。高いプロ意識が感じられますよね。
そんな小泉さんも、ネガティブなイメージを抱かれがちな介護福祉士の仕事の素晴らしさを、今後社会に向けて発信していきたいそうです。
インタビューの続きはこちら⇒https://www.kaigonohonne.com/news/article/224
介護の仕事が大好きなママさんヘルパー
この仕事が大好きでたまらないという田中まゆみさんは、ヘルパーの教育などを行っています。田中さんはヘルパーの仕事は介護するだけではないと断言します。「認知症になってもその人らしく生きるためには、特に身近な人の認知症への理解が必要です」。周囲が「認知症」というフィルターを通してその人を見るため、周囲が気づかないところで本人を生きづらくさせてしまうことがあるのだとか。田中さんは精神保健福祉士として、今後も「認知症の人が自分の町で自分らしく生活できるよう、認知症に対する正しい知識を広めたい」と語っています。
このように認知症への知識を深め、周囲に広めようとする仕事が、果たして簡単なのでしょうか?
インタビューの続きはこちら⇒https://www.kaigonohonne.com/news/article/22
介護職は時代が必要としている立派な仕事!
Q&Aサイトに寄せられる悩みに対して、心無い発言も見られました。一方で、多くの方が介護職の難しさを理解し励ましの言葉を書き込んでいます。介護の仕事の難しさ、人と人とのふれあいの中で思いやりが欠かせないこと、決して簡単ではないこと。そして、「がんばってください。」と。
まだ充分に理解されているとは言い難い現状ですが、ちゃんとわかってくれている方もいるのです。介護の仕事の奥深さややりがいをさらに広めていけるようにしていきたいですね。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。