社会参加に欠かせない「だれでもトイレ」
どんなに素敵な映画館や美術館でも、トイレがなくては落ち着いて見られませんよね。商業施設でも公共施設でも、トイレがあるからこそ安心して出かけられるというものです。今回は、老若男女、障害のある方もない方も、安心して出かけられる街に欠かせない「だれでもトイレ」のお話です。
「だれでもトイレ」ってどんなトイレ?
「だれでもトイレ」とは、その名の通りだれでも使えるトイレです。年齢や性別に関係なく、車いすの方・ストーマ(人工肛門・人工膀胱)をつけているオストメイトの方・赤ちゃん連れの方・妊婦さんや外国の方など、だれもが気持ちよく使えるトイレなんですね。そのため、腰かけるためのベンチやおむつ替えシート、ベビーチェアやオストメイト対応設備など多くの設備が設けられています。
「東京都福祉のまちづくり条例」による整備 ~八王子市の取り組み~
「東京都福祉のまちづくり条例」でも、すべての人の社会参加をめざしてバリアフリー化に取り組んでいます。この条例にもとづき、八王子市でも「だれでもトイレ」の整備を進めています。2009~2010年度に北八王子駅周辺地区と高尾駅周辺地区の公園にオストメイト対応設備を備えた「だれでもトイレ」を整備しました。「だれでもトイレ」があることで、お年寄りや障害のある方、赤ちゃん連れの方でも安心して出かけることができますね。
「だれでもトイレ」はどこにある?
なんだか「公共施設」というイメージのある「だれでもトイレ」ですが、最近ではさまざまな商業施設などでも当たり前に見かけるようになりました。24時間営業のコンビニやガソリンスタンドにあると、場所がわかりやすいですし安心して使えますよね。また、東京都多摩市の京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターでは、さまざまな障害を持つ方に対応できるような「ユニバーサルデザイントイレ」を設置しています。だれもが安心して気軽に使えるトイレがあることで、商業施設の集客にもつながっているのかもしれませんね。
だれでも使えるけど、「だれでもトイレ」しか使えない人もいる
「だれでもトイレ」「みんなのトイレ」「多目的トイレ」など、その呼び方はさまざま。けれども、「あらゆる人が安心して快適に使えるトイレ」という共通のコンセプトがあります。清潔に使うのはもちろんですが、「だれでもトイレ」でないと使えない人もいるということを忘れずに。みんなでゆずりあって利用していきたいですね。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。