自分のためには使えない有給
父の介護のために消化されていく私の有給休暇。
出勤簿に「年休」の文字が増えてくると、自分のために有給休暇を使うのが怖いというか、父の病気等対応が必要な時に使うために取っておかなくてはならないという思いでした。
頻繁に休暇を使わなければならないと仕事の面でも支障が出てきますし、上司や同僚へも迷惑がかかります。それもとても気にかかりました。
介護保険はいつ取るのがベストかわからないまま介護生活は続く
介護休暇や介護休業を使えばよかったのだと思いますが、例えば3か月の介護休業を取得するのに、何時のタイミングがベストなのかは、まったくわからないし、そうなると1回のチャンスも無駄にできないと考えてしまいます。
考える間もなく、できることに対応していくしかないという日々でしたが、結局は介護休暇を使わないまま介護生活は終わりとなりました。
ただ、目の前の介護に追われていた
振り返ってみると、何度か取得のタイミングがあったと思うのですが、その当時はとりあえず目の前のことしかわかりませんでした。
最初の頃は、介護保険を申請する、ケアマネージャーを探す、家での生活をどうするか、リハビリ等の施設は利用できるのか、介護していく上でどのような組み合わせにすれば父の生活にかかりきりにならなくていいのか等を、まとめて考えなければならない嵐のような状況が一時続き、全体像が見えないので、余計に時間や手間がかかっていました。<続く>
この寄稿文は全3回の連載です。
この記事は、doppo の内容をアレンジしてお送りしています
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この記事の寄稿者
佐久間 理央
POLE・STAR株式会社ディレクター
大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。