まとめ

介護職員の中で「介護福祉士」の比率はどれくらい?

無資格、未経験からはじめることができる介護の仕事。けれど、介護福祉士の資格を持っている人も目指している人も足りないようです。そのワケとは?

介護福祉士

急激な高齢化によって常に足りない介護職員の数

介護を必要としている人は増えているけれど、介護する職員が足りない。そんな声があちこちの現場から上がっています。しかも、団塊の世代が75歳を迎える平成37年までに必要とされている介護人員の数は253万人。このままいくと、38万人不足すると推計されています。

一方、心配なのは人数の不足だけではありません。介護は技術のいる仕事。そのため、介護職の人数を増やすだけでなく、質も高めていく必要があります。そんな介護技術の質を証明するのが国家資格である介護福祉士資格。けれど、介護職員の中で介護福祉士の資格を持っている人の割合は決して高くはないようです。

介護福祉士の比率は介護職員全体の31.7%!

平成20年度時点の調査によると、介護の仕事をしている人のうち介護福祉士の割合は31.7%。つまり、およそ3人に1人しか介護福祉士の資格を持っていません。もちろん、介護の資格は介護福祉士だけではなく介護職員初任者研修(=ホームヘルパー2級)や実務者研修などもあり、自分で進んで技術を学んでいる人もたくさんいるので、介護福祉士の資格を持っていない人がすべてスキル不足というわけではないでしょう。しかし、介護職員全体で3人に1人の割合だとすると、現場によっては介護福祉士を持つ職員が足りず、質を担保しにくいところもあるのではないでしょうか。それに、今は資格を持っていない介護職員が介護福祉士資格の取得を目指しているかというと、実際はそうでもないようです。

出典:http://www.mhlw.go.jp/

介護職員が介護福祉士を目指さないワケ

平成17~18年にホームヘルパー2級の資格を取得した方を対象に行ったアンケート。そこで資格を取得した2年後に介護福祉士の資格取得の意向を聞いたところ、53.4%の方が「介護福祉士の資格を取得する予定はない」と回答されました。回答者の約4割が50代。「自分の年齢を考えると必要性を感じない」と考えている方が多いようです。
仕事の合間に資格の勉強や受験をするのは大変なこと。年齢だけでなくそうした取得の手間を考えると足が遠のいてしまう方も少なくないのかもしれません。

ただ、勤続年数が長くなると、介護福祉士の資格取得の比率も増えるというデータもあります。勤続15~20年未満であれば、介護職員の半数以上が介護福祉士の資格を取得するようです。若い人が介護の仕事に挑戦しやすくなり、介護業界で長く働き続けられる環境づくりを進めることが、介護福祉士へのキャリアアップを後押しするのかもしれません。

出典:http://www.mhlw.go.jp/

介護福祉士を誰もが目指したくなる資格へ

資格がなくても、介護の勘どころやコツをつかんで丁寧で高度な介護をされている方もたくさんいますし、多くの方は毎日懸命にスキルを磨きながらお仕事に向き合っていることでしょう。けれど、より専門的な知識を身につけることができ、今後のキャリアアップも見込め、仕事の幅も広がっていくのが介護福祉士。さらに、介護福祉士は介護職員初任者研修を持っている人より月収が約3万円程度高いことが分かっています(厚生労働省資料:平成20年度データより)。

介護職員の数も質も向上していくためには、こうした介護福祉士資格を持つことのメリットがさらに広がっていくことが期待されています。

ロビン

この記事の寄稿者

ロビン

介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。

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