増えるエスカレーター事故 その6割が高齢者
ショピングセンターやデパート、駅などにあるエスカレーター。ごくごく普通の風景ですが、実は意外に多くの事故が起きているんです。 東京消防庁の管内では、平成23~25年の3年間に救急搬送された人だけでも3865人。その6割を占めているのが65歳以上の高齢者です。
どんなエスカレーターの事故が起きているんでしょうか。
高齢者に多いエスカレーターの転倒・転落事故
消費者庁のNews Releaseでは転倒・転落によるエスカレーターの事故の例がいくつか紹介されています。
エスカレーターを歩く、手すりを持たずに乗る・・・。私たちもふだん何気なくしているこれらの行為がエスカレーター事故の原因になってしまうこと、少なくないようです。
「エスカレーターの片側に立ち、空いている側を急いでいる人が歩く」
みなさんの住んでいる地域ではそんな習慣がありませんか?
実は、高齢者の多くが「エスカレーター上を歩くことを危ない」と感じています。上で紹介した高齢者の事故でも、自分が歩いていてバランスを崩した例や、歩いていた人との接触で転倒した例がありましたよね。
近頃では、エスカレーター設計の見直しや安全装置の設置など、さまざまな安全対策が取られていますが、やはりハード面の対策だけでは限界があります。 もともとは、立ち止まって乗ることを前提に作られているエスカレーター。「便利な移動手段」とは思っていても、その危険性についてまで考える利用者はあまりいません。 そのため日本エレベータ協会では、エスカレーター上では歩かないようにするなど、注意を呼びかけています。
みんなで手すりにつかまって、エスカレーターの事故を防ごう!
平成27年7月21日~8月31日、「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーンが実施されました。これは全国の鉄道会社や商業施設、日本エレベーター協会などが共同で行ったもの。利用者にエスカレーターの手すりを持ち、立ち止まって乗ることを呼びかけました。
年齢と共に平衡感覚が衰えてくる高齢者は、エスカレーター上でもバランスを崩しやすくなるんだとか。高齢者も障害のある人も小さな子どもも、みんなが安全にエスカレーターを利用するために、「手すりを持って立ち止まる乗り方、意識したいですね。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。