普通のボタンと違う!?車椅子用のエレベーターのボタン
エレベーターの車椅子用のボタン。低い位置についているのは、車椅子に座っていても手が届くように、というところまではどなたでもお分かりだと思います。では、実はほかにも車椅子用のボタンだけの機能があるってご存知でしたか?そんな車椅子用ボタンのヒミツ、ご紹介します。
扉が開いている時間が長くなる
車椅子ボタンを押してエレベーターを呼んだ場合、普通のボタンを押したときに比べて、ドアが開いている時間が長く設定されています。機種によっては、閉ボタンを押すまで開きっぱなしの場合もあるんだとか。先に人が乗っている場合や、後ろ向きに降りなくてはならない場合でも、車椅子の方があわてなくてすむように配慮されているんですね。
出典:http://www.mitsubishielectric.co.jp/
扉がゆっくり閉まる
エレベーターに乗り込むとき、閉じかけたドアにぶつかったことはありませんか?ぶつかったことを感知して再びドアが開きます。でもやっぱり痛いですしケガをしないとも限りません。
車椅子ボタンを押してエレベーターを呼んだ場合、このドアの閉まるスピードがゆっくりになるそうなんです。万が一、閉じかけたドアにぶつかっても、できるだけ衝撃が小さくて済むように考えられているのです。
出典:http://www.mitsubishielectric.co.jp/
鏡の役目は?
エレベーター内の鏡、実はあれ、車椅子の方のためのいわば「バックミラー」なんです。車椅子の方がエレベーターに乗るとき、前進で乗り込むことが多いですよね。でも狭いエレベーターの中で方向転換は無理ですから、そのままバックで降りなくてはなりません。そんなとき、後ろを確認するために必要なのがあの鏡なんです。車椅子用のボタンがついているエレベーターには、鏡も必ずついています。もし車椅子の方がエレベーターを降りるところに居合わせたら、鏡の前は空けてあげるといいですね。
つい使っていませんか?車椅子用のボタン
そのほかにもエレベーターの機種や仕様によっては、車椅子用のボタンが押された階に優先して止まったり、降りる階の車椅子用のボタンを点灯させてエレベーター外の人にわかるようにする機能もあるんだとか。実は私、今まで何とも思わずに車椅子用のボタンを押していました。まさかこんな機能があったとは。車椅子用のボタンと普通のボタン、その違いを知って、みんなが安全に、そして快適にエレベーターを利用したいものですね。
介護施設には車椅子に配慮した工夫がたくさん
日本ではバリアフリーにまつわる取り組みが増えてきました。その背景には高齢化の促進があります。国内人口のうち65歳以上の比率は既に28%を越えました。認知症の方も増えている状況のなか、誰もが安全に生活するためには今回の車いす用エレベーターのような取り組みも増えています。
認知症に関する内容は以下の記事で紹介しています
【専門家が監修】認知症とは|症状・予防法・検査方法などを解説高齢化とともに介護の需要は伸びています。介護施設の数や入居者数も増えている状態です。介護施設には設計段階から基準が設定されており、認知症の方や身体に障がいがある方など、誰もが使いやすいように工夫されているのです。今回の車椅子の例のような利便性があります。介護施設に関する詳しい内容は以下の記事からご覧ください。
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家族が60代後半から70代に突入すると、だんだん介護のリスクが高まってきます。その場合、エレベーターの車椅子ボタンを含めて、身の回りの利用できるシステムやツールのほか、生活の拠点なども見直しつつ、暮らしましょう。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。