赤ちゃんや高齢者に必要な防災備品は?
地震、台風、噴火、土砂災害…。日本は、世界でも有数の自然災害大国です。高齢者や乳幼児がいる家庭では、来るべき日のために、どんな備えをすればいいのでしょうか。おさらいしていきましょう。
基本の「非常用持ち出し袋」の中身は?
まずは、基本の防災備品をおさらいします。
非常用持ち出し袋に入れる中身は、次のとおりです。
絶対に持っていきたいのは、3日分の非常食と飲料水。飲料水は、ひとり1日3リットルが目安です。それから、正確な情報を得るためにラジオも欠かせません。電池式の場合、電池も合わせて持っていくようにしたいですね。ホイッスルは、万が一どこかに閉じ込められたときなどに自分の居場所を知らせるために使うもの。普段から枕元においておくといいですよ。
赤ちゃん用の防災備品は?
乳幼児がいる家庭では、通常の防災備品のほかに、赤ちゃん用の備えが必要です。赤ちゃん用の非常用持ち出し袋に入れておきたいアイテムには、次のようなものがあります。
紙おむつや飲料水、ベビーフード、着替えなどはすべて3日分の量が必要です。
意外と忘れてしまいがちなのが赤ちゃんの靴。抱きかかえて避難するため、靴を履かせることを忘れてしまいがちです。紙おむつや衣類、靴はサイズアウトにも注意。いざとなったときに、サイズが合わなくて使えないのでは意味がありません。ベビーフードの賞味期限と合わせて、月に1度は見直したいですね。
出典:http://www.city.niigata.lg.jp/
高齢者のいる家庭では…
高齢者の備えは、大人用の非常用持ち出し袋の中身をベースに、必要に応じて次のようなアイテムをプラス。
ビスケットやカンパンなど、非常食には硬い食品も多いもの。水分も少なく喉に詰まらせやすいので、高齢者用には、レトルトタイプの介護食やおかゆを用意しておくようにしましょう。ようかんタイプの非常食は、高齢者にも食べやすく糖分も摂れるのでおすすめですよ。
また、普段から服薬している薬と、おくすり手帳、治療中の病気について書かれたメモを、日ごろからひとつにまとめておくと便利です。
まずは身の安全の確保を!
災害時には、まず身の安全が最優先。赤ちゃんを抱っこしたり、高齢者を支えたりしながら持てる荷物の量は限られています。非常用持ち出し袋を背負って移動ができるかどうか、実際にシミュレーションしてみるといいですね。
また、「福祉避難所」への避難の仕方を確認しておくことも大切。福祉避難所は、高齢者施設や公民館など、バリアフリーの施設を使った避難所です。基本的には、まずは最寄りの一般避難所に避難してから、必要に応じて福祉避難所へ案内される流れです。いざという時に備えて、事前に家族でこうした情報を共有しておきたいですね。
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この記事の寄稿者
シノヅカヨーコ
家事が嫌いなぐうたら主婦。25年2月生まれのムスメと夫の三人暮らしです。 子育てをしながら育児や暮らしにまつわる話題を中心にライターとして執筆活動をしています。