進化する家電製品、高齢者には不便なことも?
例えば発明当時は「遠く離れていても話ができる」だけだった電話も、現代では、通話にメールにインターネット、カメラに音楽プレイヤーなどなど、多くの機能がてんこ盛り。また、エアコンや炊飯器、電子レンジなどの家電製品もどんどん多機能化しています。色んなコトができて便利になる一方、操作も複雑になってきました。特に、小さな字の説明書を読むのが苦手な高齢者にとっては、直感的、簡単に操作できないと使いづらいという声もあるようです。
家電の誤操作が危険につながる?認知症の影響も
家電の使いづらさは危険につながる場合もあります。例えばエアコンの誤操作による熱中症。この夏も多くの人が熱中症で救急搬送されました。そのうち認知症の疑いのある高齢者が東京23区で120人ほどいたとか。中にはエアコンの冷房と暖房をまちがえて熱中症になった人もいたそうです。認知症の人の場合、エアコンのリモコンの操作が難しかったり、エアコンとテレビのリモコンを区別できなかったりする場合もあるんだとか。その結果、部屋の温度を下げることができず、熱中症になってしまうんですね。
認知症の人に限らず、複雑な操作が必要な家電は高齢者にとっては扱いづらいもの。そこで、簡単に操作できる家電を探してみました。
高齢者にも簡単操作の家電その1:リモコン
小さなボタンがたくさん並んでいるリモコン、高齢者に限らず戸惑ってしまうこともありますよね。簡単な操作と最小限の機能にしぼったこんなリモコンなら、悩まずに使えるかもしれません。
このように、ひとつひとつのボタンが大きく、高齢者でもわかりやすいデザインのリモコンが販売されています。
高齢者にも簡単操作の家電その2:炊飯器
毎日の食事に欠かせないごはん、おいしく炊きたいですよね。でも、一般的な炊飯器の操作部分って画面が小さくて見にくかったりしませんか?
そこで表示画面を従来より広く、そして見やすくしたのが三菱電機さんのこちらのIHジャー炊飯器。誤操作を防ぐための音声ナビもついています。目で見て、耳で聞いて確かめながら操作できるのがいいですね。
高齢者にも簡単操作の家電その3:布団乾燥機
体調を崩したり介護が必要になったりした際は布団の中で1日を過ごすことも多い高齢者。だからこそ定期的に布団を干して清潔感を保ちたいものです。でも、布団をベランダに持ち出すだけでも重労働ですよね。しかも最近では大気汚染や花粉を警戒して布団を外に干さない家庭も増えているんだとか。また、地域によっては落下の危険から、ベランダに布団を干すのを禁止しているマンションなどもあるそうです。
そこで活躍するのが布団乾燥機。アイリスオーヤマのカラリエは本体がB4用紙ほどと小さく、しかも約1.7kgと軽量。部品の付け替えの必要もなく、本体から出ているホースを布団の間に差し込めば使える簡単さが魅力です。これなら高齢者もラクラク扱えそうですね。
もっと高齢者に優しい家電の進化を
今後、ますます進む高齢化。高齢者に優しい家電は、誰にとっても使いやすいはずです。高齢者が安心して簡単に使える家電がもっと増えるといいですね。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。