父の介護を10年間。私のカイゴ回顧録~それは病気なの?介護状態なの?[後編]

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2015.12.16
病気と介護

「介護」に気持ちを切り替えること

我が家の場合、「胸部大動脈解離」で倒れた父を、看取りを覚悟したうえで看護する、ということから始まったため、いつのタイミングで「介護」という状態になったのか切り替えはありませんでした。
数年たってきっとこれは介護の状態なのだと漠然と理解した気がします。何かが急に変わるわけではありませんが、父の老いを受け入れるということだったのかもしれません。
そして老いるとは、だんだんと体の機能が低下していくことなのだと、振り返った今は思うのですが、当時はそのようなことを意識していたのか、何処で気持ちを切り替えたのかはあいまいな気がします。

増えつづける病状はあたりまえ

あまりにも体の様々なところが悪くなり、病院に行くたびに病名が増える状況。
家に来ていただいている訪問看護師の方は、「そうなんだよね~。要するに高齢による症状なんだけど、病院に行くと病名が付くんだよね~。人間の体は一つだから複合的に症状が出て当然なんだけど…」

年々、病院に行くたびに病名が増えるのとあわせ、在宅での介護の負担やリスクも増えていきました。
少しでも無理をした時や季節の変わり目などは、病気の症状が出やすくなり、曖昧な症状から病気なのか、そうでないのか判断をし、必要であれば病院やかかりつけ医に診察を依頼しなければなりません。

病気と介護に追われる10年間

咳が続いているときに、あまりにも長引くので、訪問看護師に見てもらうと、風邪ではなく、胸に水がたまり、心不全を起こしているといった場合もありました。数日で病状が変わったり、昼間は大丈夫でも、夜に状態が急変することもありました。
このような状況の繰り替えしの10年でした。

境目がわかりにくい高齢者の病気と介護。
その両方を理解している人を見つけることは介護者にとって、情報整理にも、メンタル面でも、とても力強い味方になってくれると思います。

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    寄稿者

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    佐久間 理央

    POLE・STAR株式会社ディレクター
    大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
    私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
    主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。

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