東京から6時間の島に若者が殺到している!?
隠岐諸島の1つ『中ノ島』は、島根県松江市から北へ60キロ進んだところにあります。この島全体が国立公園に指定された町、「海士町」です。
高齢化や財政破たん、数々の危機を乗り越えた海士町は今新しい仲間と共に生まれ変わろうとしています。
出典:http://www.town.ama.shimane.jp/
何故か勝ち組がIターンしてくる町、海士町!
Iターン者の定住促進対策として住宅の整備、結婚祝い金や最高100万円の出産祝い金の助成を行っている海士町。2004年からの8年間で受け入れたIターン者は360人です。都会から逃げてきたのではなく、夢と希望を抱いて海士町にやってきた彼ら。その多くは元ソニー社員やトヨタ社員などの「エリート」と呼ばれる人達です。他の過疎地域でも似たような定住対策は行っていますが、目立った効果はあげられていません。こんなにも若者を引き付ける海士町とは、一体どんなところなのでしょうか。
出典:http://jbpress.ismedia.jp/
海士町の挑戦はここから始まった!
さかのぼること10年前。聖域なき構造改革によって海士町の財政は大打撃を受けました。その結果、5年後には財源破綻かという所まで追い詰められたのです。
まず海士町で行われたのは徹底的な財政改革。町長をはじめとする職員の給料を大幅カットし、さらに財源を補うために産業振興にも力を入れ始めました。海士町特産のサザエカレーや養殖岩ガキをブランド化して、東京に売り込む。この作戦は結果、大成功を収めました。
島内でお金を回しているだけでは自立はできません。みんなが目指したのは、いわゆる「外貨獲得」。
今では海産物だけでなく海士町の、海、潮風、全てがブランドです。
出典:http://jbpress.ismedia.jp/
「自立・挑戦・交流~そして人と自然が輝く島~」
次に、海士町は「一緒に何か新しい事をやろう」と島外に呼びかけました。起業するための直接的な資金援助をする訳ではありません。ですが、やりたい事がある若者にステージを用意した時にはパイプ役となる、そんな呼びかけに「新しい事がやりたい」若者が次々と賛同したのです。
「自立に向けて、様々な挑戦を続ける。挑戦のフィールドとして、自分が関わる余白がある。多様な人と知恵やアイデアを交換し、積極的に人と関わり、人と人とのつながりがさらに広がっていく。(いなかパイプより)」
これが「町政運営は企業経営」と語る山内町長の経営理念。
そして挑戦を続ける過疎地の住民と、アイデア勝負の若者とのマッチングの場が海士町なのです。
次は海藻をバイオ燃料にした発電所建設を計画している海士町。自立への挑戦はまだまだ終わりません。
出典:http://inaka-pipe.net/
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。